上八交差点ラウンドアバウト

福岡県宗像市、玄界灘と響灘の境界部にあたる鐘崎漁港近くにある変形四叉路・信号制御の交差点があった。信号機に併設された交差点名標示板が「上(こうじょう)八」という独特の表記で、その筋の人たちの間で話題になったことがある交差点である。ラウンドアバウト化されたら中央島に同じ交差点名標示板が設置されるものと思い込んでいたが、供用開始から2年経っても未設置であった。

水産庁による水産物供給基盤整備事業(鐘崎地区)の一環として整備される新設漁港道路をこの上八交差点へ接続することが決定したことに伴い、交差点改良が検討された結果、ラウンドアバウトを採用することになった。具体的な決定時期は不明だが、2016(平成28)年3月1日付「岬地区コミュニティだより『しおさい』」に「信号機のない環状交差点となります」と予告されている。

※ 「岬地区」とは、昭和30年まで存在したこの地の自治体「岬村」を指す。1955(昭和30)年に神湊町・田島村・池野村・岬村が合併して玄海町になり、2003(平成15)年に旧宗像市と玄海町が合併した。

初回訪問時は工事中(供用開始は訪問の2週間後だった。残念!)、供用開始後の訪問は雨天、と取材に恵まれておらず、残念な写真しか撮れていない。にも関わらず走行動画を撮影したので、物好きな方はこのページの最下部に置いたYOUTUBEを見て欲しい。
宗像市コミュニティバス(岬地区)が運行されているので、次回訪問時はバス通過の様子を眺めてみたい。

カテゴリーラウンドアバウト
路線福岡県道300号岡垣玄海線/福岡県道502号玄海田島福間線/
市道鐘崎線/鐘崎漁港道路
所在地福岡県宗像市上八
完成時期2017(平成29)年05月15日12時4枝供用開始
同年07月02日5枝供用開始
実走行日2019/04/29
全景写真
北東側から眺める上八交差点ラウンドアバウト拡大する
上八交差点ラウンドアバウトを北東側(県道300号)から眺める。背景の松林が鮮やかだ。
上八交差点ラウンドアバウトを南東側(県道502号)から眺める。オレンジ色のポールコーンがなければショートカットして(ラウンドアバウトを逆走して)北東方向へ行きたくなる形状である。段差は低くてよいので分離島を設けるほうがより効果的と思うのだが。
中央島の向こうに見える島は地島(じのしま)だ。
南西側(県道300号)から眺める。
北西側(新設された鐘崎漁港道路)から眺める。
北側(市道鐘崎線)から眺める。
流出路の方面表示が全ての接続路に設置されている。
2017(平成29)年05月02日訪問:4枝供用開始の2週間前
北側(市道鐘崎線)からの眺め。
北東側(県道300号)からの眺め。素人目には、2週間後に供用開始されるとは思えぬ工事進捗だ。
鐘崎漁港道路は路盤工事中だった。2ヶ月後に開通したとは驚きだ。