壱岐島では珍しく「触(ふれ)」が末尾に付かない地名、渡良浦。農村ではなく漁村であることの証である。その渡良浦の村氏神である國津神社(くにつじんじゃ)の一の鳥居が道路の中央にある。
最初に地図で見つけたときは激しく興奮したが、よくよく考えてみれば円形交差点になっているはずもなく、また、鳥居が道の中央に建てられている(正確には「道が鳥居を避けた」と言うべきか)のも決して珍しいことではない。
とは言え、おそらく江戸時代よりも前に成立した三叉路が現代にほぼそのままの形で残っていると思われる。右左折目的で鳥居を時計回りで周回する車両はないと思うし、鳥居の目的を考えればそのような通行が許されるはずもない。
| 路線 | 長崎県道175号渡良浦初瀬線/1級市道59号渡良西線 |
|---|---|
| 所在地 | 長崎県壱岐市郷ノ浦町渡良浦 |
| 完成時期 | 不明 | 実走行日 | 2019年04月30日 |
渡良浦の國津神社 一の鳥居を北側(郷ノ浦側)から眺める。
國津神社 一の鳥居を南側(渡良浦側)から眺める。この向きが、最も円形交差点らしく見える。
西側(渡良西触側)から眺める。
國津神社 一の鳥居を正面から見る。昭和63年に再建されたと刻まれている。1987(昭和62)年の台風12号被害だろうか。

