彼杵宿郷の茶畑ロータリー

E34長崎自動車道・東そのぎIC近くにある大規模な茶畑・赤木茶団地(赤木集団茶園とも)に、中央島を持つ三叉路がある。残念ながら回転方向は指定も案内もされておらず、ロータリー交差点とも言えない現状であるが、僅かな整備でロータリー交差点にもラウンドアバウトにもなると思う。もっとも、交通量が少なすぎて費用対効果が得られないだろうが。

三叉路自体はかなり古く(おそらく、野田卯太郎氏がこの地・赤木原を開拓・茶畑を拓いた昭和6年)から存在していたが、中央島は後年になって設置された。国土地理院空中写真を見ると1975年の時点では中央島はなく、1982年の写真には新しそうな舗装とともに中央島が映っている。よって1980年前後に設置されたものと推定している。中央島に建てられている東彼杵町農業委員会の看板に、中央島設置時期に関するヒントが隠されているかも知れないと思って内側を覗いてみたが手がかりは得られなかった。

近くを大村東彼杵広域農道(大村湾グリーンロード)が通っているが、この道路は21世紀に入ってから事業化されたものである。

カテゴリーロータリー
路線町道
所在地長崎県東彼杵郡東彼杵町彼杵宿郷
完成時期1980(昭和55)年前後か?
実走行日2019-05-02
全景写真
北西(赤木集落側)から眺める彼杵宿郷の茶畑ロータリー拡大する
彼杵宿郷の茶畑(赤木茶団地・赤木集団茶園)ロータリーを北西(赤木集落側)から眺める。防霜ファンが茶畑のしるし。
北東側から眺める。
南西側から眺める。茶畑特有の地形であり、交差点の見通しがよくない。回転方向を指定するほうが安全なのだが、そもそもの交通量が少ないので問題にならないのかも知れない。
彼杵宿郷の茶畑ロータリー全景拡大する
彼杵宿郷の茶畑ロータリー全景。どこまでも茶畑が広がる。近くは製茶工場があり、そこから猛烈な茶の香りが漂う。