北海道最西端の街、せたな町大成区太田。道道から砥歌川(とうたがわ)右岸に沿って小学校跡地方面へ200mほど坂を登ったところに1964(昭和39)年に建設された砥歌川1号砂防堰堤があり、コンクリート製の角ループ形式、ボックス型(タワー型)魚道が設置されている。
堰堤銘板には砥歌川堰堤と刻まれているが、1988(昭和63)年に上流に砂防堰堤がもう1基建設されたことに伴い、砥歌川1号砂防堰堤に改められた。ループ魚道はその施工が沖村川砂防堰堤魚道に似ており、同時期に設計施工されたと考えられる。
その1988(昭和63)年に建設された砥歌川2号砂防堰堤にも魚道が設けられているが、そちらは壁面魚道形式のようだ。
構造 | ボックス型魚道 |
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水系 | 砥歌川水系砥歌川 |
所在地 | 北海道久遠郡せたな町大成区太田 |
回転度 | 1440度(4回転) |
完成時期 | 1998年頃? |
訪問日 | 2023-07-13 |
全景写真 | |
拡大する 砥歌川1号砂防堰堤とボックス型魚道。この落差を乗り越えて上流に魚を連れて行こうとする熱意がすごい。無理やで... 拡大する 堤体を貫く魚道出口。後付け魚道のようには見えない。 魚道入口。砂礫で閉塞しているように見えるが大丈夫かな? 5m下流には水路型魚道が設けられている。アイスハーバー式プールなので1990年代後半以後に作られたものである。 堤体銘板によれば砥歌川堰堤だが、建設された昭和39年9月時点で砥歌川には1基しかなかったからだ。1988(昭和63)年、砥歌川2号砂防堰堤の建設に伴ってこちらは砥歌川1号砂防堰堤という名になった。 溯河の支障となる流木等に気付いたら取り除いて欲しいと協力を求める看板。金がかかっていることがありありと分かるけれど、立てたのは誰だろう? 旧太田小学校の横にふるさと林道都・太田線の入口があるが、ゲートは何年も開けられていないように見える。ここを進まないと砥歌川2号砂防堰堤には到達できないが、進入は無理。 仕方がないので空撮。これはダムサイドに行っても砂防堰堤全体は眺められなかったな。水抜きからオレンジ色の流下が見られるが、これは「赤いミドリムシ」と呼ばれるユーグレナ・サングイネアだろうか? 拡大する 砥歌川2号砂防堰堤魚道は壁面折り返し型のように見える。おそらくループではない。 |