関西国際空港開港に合わせるように泉南地区の沿岸部(泉佐野漁港~男里川河口)が埋立・造成され、1996年に「りんくうタウン」として町びらきした。海岸沿いの多くは府営りんくう公園として整備される計画だったがバブル景気崩壊により進まず、泉南市が大阪府から土地を無償で借り受けて2019年にPFI方式で整備着手、2020年7月「市営泉南りんくう公園」として開業した。事業実施主体(代表企業)は大和リース。
その南方、アクティビティエリアのタルイサザンビーチとJ:COMサザンスタジアム(泉南市民球場)の間にある市道三叉路を、泉南りんくう公園の開業に合わせてラウンドアバウトに改修、供用開始した。公式のアナウンスは一切なく、いつ供用開始になったのか具体的な日付は不明。ネット上では2020年5月28日に最初の投稿を確認できる。
供用開始から2年半経過して現地を訪問したのだが、中央線が仮設防護柵で分離されていたり、中央島や環道接続部の分離島に着脱式アーチ型車止めが用いられていたり、整備途中の印象が強いラウンドアバウトであった。だんじり曳行ルートかも知れない。
路線 | 市道りんくう南17号線 |
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所在地 | 大阪府泉南市りんくう南浜 |
完成時期 | 2020/06/26大阪府公安委員会指定 |
実走行日 | 2023-12-29 |
全景写真 | |
拡大する 泉南りんくう公園前ラウンドアバウトを南東側から眺める。Googleストリートビューで見ると、かれこれ15年ぐらい前から仮設防護柵で中央線を分離している。 拡大する 中央島に近付く。ほらね、まだ工事中っぽいでしょ? 拡大する 南西側から眺める。着脱式アーチ型車止めの分離島と中央島。必要ある場合は交差点から一切の支障物を短時間で撤去できるようにしているのは何故だろう?だんじりか?花火大会の対策だろうか。 北西側から眺める。この接続路のみ警戒標識「ロータリーあり(201の2)」がない。 拡大する 中央島を北東側から眺める。エプロンはゼブラだけの簡易型。 北西側接続路の横断歩道はシケイン型に線形変更された。道路を渡る人が多く、歩行者が反対車線にはみ出して滞留することを防ぐ意図だろう。 規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」の設置はここが公安委員会に指定される1年半前。この交差点に設置する目的で納入されたとは思えないから、大阪府はまとめて購入したのかも知れない。「10枚まとめ買いするで、やすうしといてや」とか? |