上砥山営農組合前交差点

地域高規格道路・甲賀湖南道路(栗東水口道路)と主要地方道大津能登川長浜線(山手幹線)は栗東町上砥山ランプで接続する。上砥山ランプから一般道へのアクセス経路として東西方向の都市計画道路上砥山丸山線(市道上砥山2号幹線・中村街区2号線)を整備する一環として、一灯点滅式信号機が設置された交差点がラウンドアバウトに改修された。

一灯点滅式信号機は交通制御の効果が低いことから全国的に撤去の動きがあり、この交差点もその流れに沿ったものだろう。栗東水口道路と山手幹線の供用が開始されればこの交差点の交通量は増えると予想され、より安全な交通制御を図ったということだ。

周辺には2025年度開催予定の滋賀国体競技場があり、そのアクセス向上に資することも意図されたと見られる。

なお、この交差点名について、「上砥山交差点」だとラウンドアバウトの南200m・県道117号川辺御園線と市道上砥山妹ヶ谷線の交差点になってしまう。区別するために当サイト独自で交差点名を仮称した。

路線市道上砥山1号幹線/市道上砥山妹ヶ谷線/市道中村街区2号線
所在地滋賀県栗東市上砥山
完成時期2023(令和5)年3月17日供用開始
実走行日2024-04-27
全景写真
上砥山営農組合前交差点を北から眺める拡大する
上砥山営農組合前交差点を北から眺める。接続路いずれにも警戒標識「ロータリーあり(201の2)」が設置されている。
北側から中央島に接近する。路面ペイント「ゆずれ」の先にある黄色はなんだろう?
東側から眺める。黄色の3本線は法定の標示にはないから、単に注意喚起か。中央島に立てられた視線誘導標は1本だけでよいだろうか。
南側から眺める。いずれの接続路も物理的な分離島は設けられずゼブラペイントと車線分離標(ロードポール)だけだ。
おっと、白い破線2本は歩行者横断指導線、黄色の3本線の手前の白い長破線は法定外の停止位置案内か。ラウンドアバウトに歩行者横断指導線が引かれたのは初の事例かも知れない。
上砥山営農組合前交差点を西から眺める拡大する
西から眺める。この接続路のみ横断歩道が設けられている。
上砥山営農組合前交差点を俯瞰する拡大する
上砥山営農組合前交差点を俯瞰する。既設のロータリー交差点を僅かな改修でラウンドアバウトに追認する例はあるが、接続路いずれも中央線がない(車道幅員5.5m未満の)十字路交差点がラウンドアバウトになることは珍しい。
エプロンとエプロン端は一般的な施工だ。
ラウンドアバウトに慣れていない人に「環道優先」を伝える努力だと思うが、この表記は「十字路でも右方車優先だったのか」という誤解を招きかねない。
規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」の設置は供用開始の2ヶ月前だ。