関西電力忠岡線32号鉄塔ロータリー

大阪府で最小面積の自治体である忠岡町は泉大津市・和泉市・岸和田市に囲まれる。そのほぼ中央部、南海忠岡駅の北北東500mに実質的円形交差点がある。中央島には関西電力送電線鉄塔が立つ。南大阪変電所と忠岡変電所をつなぐ77kV/2回線の忠岡線だ。

警戒標識「ロータリーあり(201の2)」は設置されていないが環道に相当する道路は一方通行で規制されている。また、いずれの接続路も一時停止の規制はない。ということは左方車優先(=進入車優先)ということでいいのかな?

東西方向の接続路は高圧線下地の建築制限を受けているわけではないが、中央分離帯がある2車線道路だ。

関西電力忠岡線32号鉄塔付近の変遷

1956(昭和31)年03月 送電線はないように見える。当然道路もない。
1961(昭和36)年05月 鉄塔の番号札によればこの翌月に何かが施工されたが、何も写っていない。鉄塔建設なら少なくとも造成整地が終わっているはずだ。
1964(昭和39)年06月 鉄塔の番号札に記された建設年月に撮影された空中写真。円形交差点と鉄塔が確認できる。
2022(令和04)年02月 現代は建物が建て込んでいて、逆に円形交差点の存在を確認し難い。

円形交差点情報の整理

路線町道深田線/町道忠岡56号線/私道
所在地大阪府泉北郡忠岡町忠岡東3丁目
完成時期1964(昭和39)年?
実走行日2023-12-29
全景写真
関西電力忠岡線32号鉄塔全景拡大する
関西電力忠岡線32号鉄塔全景。初見では先に円形交差点があることがわからないだろう。
南東側から眺める。ここは進入車優先でいいはずだけれど、そういう雰囲気ではない。
関西電力忠岡線32号鉄塔ロータリーを南西側から眺める拡大する
南西側から眺める。規制標識・視線誘導標・路面ペイントで右回りを案内している。
北西側から。ここは見るからに進入車側が非優先だ。この接続路は沿道宅地所有者共有の私道とのこと。
北東側から。中央島に設置されたミラーが両開きになっているのは自転車対策だろう。自転車も右回り一方通行に規制すべきだと思うぞ。
中央島にバス停がある。「鉄塔」を主張するバス停は珍しかろう。
国土地理院空中写真を比較した結果、鉄塔および円形交差点建設は1964(昭和39)年と判断する。番号札に示された2つの年月の意味が未だにわからない。関西電力の鉄塔に詳しい方の情報提供を待っておりますぞ。