野沢地区ラウンドアバウト

佐久市のやや南部、野沢小学校近くの三叉路が佐久市の都市構造再編集中支援事業によりラウンドアバウトに改修された。昭和初期には存在していた三叉路で、保育園が面しているにも関わらず通過交通のスピードが早かったり横断歩道の見通しが悪い等の問題があった。

1911(明治44)年、野沢小学校南側隣接地に町立野沢実科高等女学校が開校(その後県立野沢高等女学校→県立野沢南高等学校)、1972(昭和47)年に高校は現在地に新校舎を建設して移転、跡地は1973(昭和48)年4月に長野県教育委員会所管施設の県民佐久運動広場になった。

地域の高齢化に伴う利用度低下等の理由により運動広場としての用途廃止、2020(令和2)年に県から佐久市にその土地を移管、佐久市で再整備が検討された結果、都市構造再編集中支援事業が行われることになり、その一環で上述のとおり危険な交差点は改良(※)された。
※ 2021(令和3)年3月20日に行われた意見交換会の資料でラウンドアバウトにすることが明らかになった。

県民佐久運動広場の跡地には子育て支援施設(児童館)や市民交流施設が設けられることになっている。2024年5月2日に現調した際にはまだ建設途上だった。

路線市道16-003号線/市道20-031号線/市道20-061号線
所在地長野県佐久市取出町
完成時期2024(令和6)年3月20日午前10時供用開始
実走行日2024-05-02
全景写真
野沢地区ラウンドアバウトを北側から眺める拡大する
野沢地区ラウンドアバウトを北側から眺める。車線分離標(ロードポール:俗に言う「にんじん」)の間隔が広いのは保育園送迎車?の出入りを考慮したものだろう。
野沢地区ラウンドアバウトを南東側から眺める拡大する
南東側から眺める。いずれの接続路にも警戒標識「ロータリーあり(201の2)」は設置されていない。
野沢地区ラウンドアバウトを南西側から眺める拡大する
南西側から眺める。うーん、せめて環道と横断歩道の間に分離島を設けてほしかった。設置できない事情があったのだろうか。
西側から眺める。この道路は事業地内を貫く新設道路だ。現調時点で施工中で、開通は当面先のようだ。ここだけ規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」の取り付け向きが誤っている。
中央島直径12m、エプロン幅2m。エプロン端は路面にすり付けられており、自転車やバイクが誤って乗り上げても転倒の心配が少ない。冬季の除雪を考慮したのかも知れない。
中央島に設置された「姉妹都市方位石」なるモニュメント。中央島全面に敷き詰められた石はこの地に縁あるものだろうか?
規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」の設置は供用開始1週間前。