上石寺町交差点

彦根市南部(旧稲枝町)の荒神山の山裾にある十字路がラウンドアバウトに改修された。

彦根市南部の内陸部と湖岸道路(さざなみ街道)を連絡する最短距離かつ流れがよいルートのため速度超過になりがちで、安全対策の一環として路側帯のグリーン化とともに計画された。ひこね市議会だより第138号(2017年8月1日)で2019(平成31)年度導入を目途とすることが明らかにされたが、何らかの事情により実際には2023(令和5)年12月1日に暫定運用開始となった。

この交差点の特筆すべきポイントは、環道外周部にもエプロンが設けられていることだ。減速通行を促しつつ、大型車両の通行も可能とさせる苦肉の策といえるだろう。さて、実際の効果はどうだろうか。

路線市道石寺稲里線/彦根市広域農道(湖東広域農道・荒神山通り)
所在地滋賀県彦根市石寺町
完成時期2023(令和05)年09月25日公安委員会指定
2023(令和05)年12月01日暫定運用開始
実走行日2024-04-27
全景写真
(撮影日の特記ない写真は2024年4月27日撮影) 上石寺町交差点のラウンドアバウトを南西側から眺める。
(2018年6月24日撮影)同じく南西側から眺めるラウンドアバウト施工前の上石寺町交差点。ここをオーバースピードで左折する車が多かった。
上石寺町交差点のラウンドアバウトを北西側から眺める拡大する
北西側から眺める。この接続路に横断歩道はない。
(2018年6月24日撮影)北西側から眺めるラウンドアバウト施工前の上石寺町交差点。一時停止を無視して(減速するだけで)右折する車が多かった。
上石寺町交差点のラウンドアバウトを北東側から眺める(遠景)拡大する
北東側から眺める。いずれの接続路にも警戒標識「ロータリーあり(201の2)」が設置されている。規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」の取り付け向きは全て正しい。
上石寺町交差点のラウンドアバウトを北東側から眺める(近景)拡大する
北東側から接近してみる。北角にある事業所の駐車場が非舗装なので轍がすごい。駐車場に砂利を追加投入するしかないね。
北東側から南東側接続路を眺める。これが環道外側のエプロンだ。ゼブラで外側路側帯を示すラウンドアバウトはいくつかあるが、エプロンにしているのは2024年5月時点でここだけだと思う。
北東側接続路の横断歩道。北側には実質的に歩道がない。
上石寺町交差点のラウンドアバウトを南東側から眺める拡大する
南東側から眺める。いずれの接続路にも警戒標識「ロータリーあり(201の2)」が設置されている。
中央島とエプロン。エプロン端は歩車道境界ブロック流用。積雪地域だが基本的に除雪車は出動しない地域なのでこれでよいのだろうか。いや、大型車の通行が十分に予想されているのだからすぐに破壊されそうな気がする。
規制標識の設置は2024(令和6)年3月だと?公安委員会指定からずいぶん経っているが、これが正式供用開始時期なのか?