市川塩浜ラウンドアバウト

2005(平成17)年に市が策定した「塩浜地区まちづくり基本計画」に基づく市川塩浜第1期土地区画整理事業により新設された交差点にラウンドアバウトが採用された。ラウンドアバウトとして設計された交差点は千葉県内では第1号である。2015年頃の計画図では一般的な三叉路が予定されていたが、2017(平成29)年の仮換地指定図でラウンドアバウトに変更されていたことがわかる。当初は2018年秋頃の供用開始が見込まれていたが、その後に工期延長されたのだろうか、2019年7月に供用開始された。

この付近は1960年代の京葉港市川地区造成事業の一環として行われた市川Ⅰ期埋立事業により形成された臨海工業地帯であるが、徐々に盛り上がっていった三番瀬保全運動もあり、予定されていた市川Ⅱ期埋立事業は1976年計画凍結を経て2001年に中止決定され、冒頭の都市計画に至ったものである。

カテゴリーラウンドアバウト
路線市道
所在地千葉県市川市塩浜2丁目
完成時期2019年07月19日 12時供用開始
実走行日2019-08-04
全景写真
北側(市川塩浜駅側)から眺める市川塩浜ラウンドアバウト拡大する
市川塩浜ラウンドアバウトを北側(市川塩浜駅側)から眺める。正面は公園予定地。
東側から眺める市川塩浜ラウンドアバウト拡大する
東側から眺める。中央島が左側(南側)へオフセットしているため、逆走で右折する車がいるんじゃないか?って心配が無きにしもあらずだが、この方向からラウンドアバウトへ進入する車両は工業団地関係者なので杞憂だろう。
西側から眺める市川塩浜ラウンドアバウト拡大する
西側から眺める。中央島のオフセット量がちょっと大きいんじゃないか、これでは左折車の減速不足が心配だ。
南側(公園予定地)から市川塩浜駅方面を眺める拡大する
南側(公園予定地)から市川塩浜駅方面を眺める。花火大会対策だろうか、歩道幅員が広い。
規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」の裏面に貼られた標章。なんと、供用開始3ヶ月前の2019年4月に設置されていたらしい。
供用開始から2週間だが、エプロンの縁石ブロックが早くも崩壊している。この現象は多くのラウンドアバウトで発生しており、強化型の登場が待たれる。コンクリート工業各社の研究・商品開発に期待したい。
施工中の市川塩浜ラウンドアバウト(撮影:2018年11月18日)
施工開始直後の市川塩浜ラウンドアバウト(撮影:2018年6月2日)