蕪城5丁目環状交差点

石川県白山市(旧松任市)、JR北陸線松任駅北西1.5kmの住居地域と田園地域の境界付近にあった五叉路がラウンドアバウトに改修された。

2本の道路と田圃の一本道が鋭角に交わる変則的な交差点で、一時停止で規制されていたものの優先関係を誤認しがちだっために年数回レベルで事故が発生していたそうだ。交差点の脇にある白山市営松任成駐車場の一部を交差点に転用、および交差点に面していた住宅2軒を買収することで用地が確保された。ラウンドアバウト化するよう2016(平成28)年3月に都市計画が変更され、2019(令和元)年に着工、2022(令和4)年11月24日に供用開始となった。

環道外径47m・中央島直径33mは、大きな設計変更がないラウンドアバウトとしては2023年時点で日本最大と見られる。(太田朝山ICはニ連ラウンドアバウトで運用開始後に設計変更、有秋台はロータリー交差点から設計変更)

路線市道福正寺竹松線/市道五歩市成線/市道?線(西方向)/市道?線(北西方向)
所在地石川県白山市蕪城5丁目
完成時期2022年11月24日14時供用開始
実走行日2023-05-28
全景写真
(2023年5月28日撮影) 蕪城5丁目環状交差点を南東方向から眺める拡大する
蕪城5丁目環状交差点を南東方向から眺める。ラウンドアバウト化に伴って線形変更された市道五歩市成線だ。
蕪城5丁目環状交差点に南東方向から接近する拡大する
南東方向から接近する。すべての接続路に警戒標識「ロータリーあり(201の2)」が設置されている。
南方向から眺める。1970年代に新規敷設された市道福正寺竹松線だが、昔のスペックのままなので分離島を設けるための幅員が不足している。
西方向から眺める。
蕪城5丁目環状交差点を北西方向から眺める拡大する
北西方向から。この接続路のみ、規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」の向きが正しい。
蕪城5丁目環状交差点を北方向から眺める拡大する
北方向から。「ゆずれ」「環道優先」の標識取付位置に苦心した様子がうかがえる。
路面にペイントされた自転車ナビマーク。めっちゃママチャリ。
環道外側の路面標示は自転車専用通行帯を示しているように見えて少し紛らわしいぞ?
エプロンは毒々しい黄色でペイントされている。既に一冬越したが除雪でグギガギになっていないことに少々拍子抜け。
なぜなら中央島周縁に消雪パイプが設置されているから、除雪の必要がないのだ。逆に、この消雪パイプに車が乗り上げて破壊される事態が発生しないか心配してしまう。
歩道部はフルフラット構造になっている。
蕪城5丁目環状交差点空撮拡大する
空から見る蕪城5丁目環状交差点。海が近い。
蕪城5丁目環状交差点俯瞰拡大する
中央島に接近してみる。2023年時点で国内最大の環状交差点中央島を感じてほしい。

(2021年10月30日撮影) 施工中の蕪城5丁目環状交差点拡大する
施工中の蕪城5丁目環状交差点。