しもきた国土交通三日橋(青森県むつ市)

2021年09月29日訪問 [Google Maps]    [地理院地図]
むつ市と風間浦村の境界近く、小赤川に架けられた応急組立橋。橋長40mの単径間中路式鋼平行弦ワーレントラス橋。

台風9号から変わった温帯低気圧や前線の影響により、2021年8月9日から10日にかけて青森県の下北地域と三八上北地域は局地的に激しい雨となり、レーダーによる解析雨量でむつ市や風間浦村付近は300mm以上の大雨となった。小赤川で土石流が発生して国道279号小赤川橋が流出する等多数の被害となった。風間浦村の東西両端で土砂崩れとなり、同村は孤立状態になった。

国道279号は迂回路を持たない下北半島の生命線であることから、国の権限代行により仮橋架設が決定、被災3日後には工事に着手して被災1週間後には緊急車両の通行が始まった。それがこの「しもきた国土交通三日橋」である。文字通り3日で架けられたわけではないが、土石流被害の残る地に架けたスピード感は「三日橋」の呼称に値する。

一連の経緯を整理しておく。

2021年08月10日夜 国道279号小赤川橋流出の報道
2021年08月17日 応急組立橋(1車線)による仮設橋の緊急車両通行開始
2021年09月02日 応急組立橋(1車線)による仮設橋の一般車両を含めた片側交互通行開始
2021年09月28日 国の権限代行で本復旧着手
2022年04月18日 応急組立橋(2車線)の架設工事開始
2022年06月20日 応急組立橋(2車線)の運用開始、応急組立橋(1車線)の撤去開始
2022年07月06日 応急組立橋(1車線)の撤去完了
2023年03月08日 本復旧による小赤川橋完成、供用開始
2023年04月12日 応急組立橋(2車線)の撤去完了

擦り付けの斜路も予め配備していたのだろうか。当たり前と言えば当たり前だが、準備が良すぎる。

橋上から川の上流を眺める。土石流による流木がこの付近を埋め尽くした。

災害対応研究の一環か、災害に備えてか、東北地整東北技術事務所が2013年から備えていた応急組立橋2基がフル活用された。応急措置として1車線の仮橋を架け、本復旧のための仮橋は2車線構造という、想定どおりの展開だったのだろうか。

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