ループトンネル

星上山ループ

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広島県竹原市から島根県松江市に至る、1982(昭和57)年に指定された国道432号。その松江市八雲町と安来市広瀬町の市境近く、星上山(ほしかみやま)麓の藤原という集落で国道がループしている。

ループ橋巡りを始めた初期の頃に気付いていはいたものの、途中に分岐や交差点があってのの字な道とは言い難いとともに改良工事進行中の情報もあり、現調・取材の意欲が湧かなかった。しかし、20年経っても一向に解消する気配がない。もしかしてこれが最終形なのか?と心配になって島根県のウェブサイトをほじくってみたところ、興味深い話が出てきたので現調に行ってきた。現状のの字の成り立ちと将来が特異なので記録しておく。

国道432号 東岩坂バイパス 概要

旧八雲村域内の国道432号は東岩坂バイパスという道路改良事業が進行中である。社会資本整備総合交付金事業として1979(昭和54)年度に事業採択された。日吉地区・宮谷地区・別所地区・藤原地区の4地区に分けて2016(平成28)年度までに順次施工されてきた。残るは別所地区第4工区(L=1.3km)となっている。

第4工区は西奥という集落(2015(平成27)年9月に完成した[第3工区]市平橋南詰付近)から先述の藤原という集落の間であり、どうやらここにループ橋を作るらしい。藤原地区(駒返トンネル)工事において地すべりで難航した経緯があることから、元の計画にはなかったループ橋で対策する旨、参考資料4(第4回委員会議事録)に書かれている。

つまり、現在のループもどきはバイパス完成までの暫定路線で、別所地区第4工区のループ橋が完成したらこちらは市道に降格されるのだろう。おお、越前梅浦ループと同じパターンか!

以下のレポートでは、
現在のループもどきを 藤原ループ
建設予定のループ橋を 西奥ループ
と仮称し、総称で星上山ループとする。

なお、完了予定は平成38年度とされている。2026(令和8)年?それは無理だろ。筆者が生きている間に(できれば取材できる体力が残っている間に)完成するといいなあ。

藤原ループ

藤原ループ 情報整理

路線国道432号
所在地島根県松江市八雲町東岩坂
回転度300度
完成時期1990(平成02)年頃?
実走行日2025年5月01日

藤原ループ 現調報告

2025年05月01日撮影
ループ交差部の下から眺める。ここがかなり強い勾配になっている。

交差部のカルバート。おいおい、暫定とは言えこんなに狭い幅員なのかい?
(だって、別所地区第4工区はもっと早く完工すると思ってたんだもーん)

ループ途中の交差点。これがあるが故に取材の意欲が湧かなかった。

突然の屈曲。ここが東岩坂バイパス藤原地区と別所地区の境界。いずれは直進方向に道ができるはず。しらんけど。

交差部を俯瞰する。

藤原ループ 図解

西奥ループ(予定)

比較的最近に入手した用地測量調査業務の入札仕様書によれば、1号橋(L=419m)が2号橋(L=152m)を跨ぐ、直径100mのループ橋を計画しているようだ。花の丘ループ橋桃花橋をイメージすればよさそう。

(数年後、ここに追記できるといいなぁ)

島根県はループ橋王国

蛇足ながら、参考資料2(第2回委員会質疑応答)に象徴的な質疑応答があったので紹介しておく。

(委員) 今後も島根県はループ橋を整備する方針なのか?
(県) 東岩坂BPは地形条件が厳しいためループ橋を計画したが、今後積極的にループ橋を整備する方針というわけではない。

地形・地質・気候等の事情があって一概に他県と比較できるものではないが、島根県広島県愛媛県と並んでループ橋(トンネルを含む)が特産品であることは紛れもない事実である。積極的に整備するつもりはなくても作る運命にあるのだ。

参考資料

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