相賀町ロータリー

知多半島付け根の東側にある半田市。周辺からおよそ10本の河川が合流し、沖積平野を形成している。おそらく明治時代までは干潟のような湿地帯であったと思われるエリアは、大正時代に堤防が作られ干拓された。

工場用地を探していた旧中島飛行機と半田市の企業誘致が一致して、1943年に中島飛行機半田製作所が開設されたものの、かなりの工場施設が未完成のまま終戦を迎えたとのこと。現在は中島飛行機の後身である富士重工業と輸送機工業の工場が周辺に点在する。空中写真で見れば、滑走路(ターニングパッド)がどこにあったのかくっきり表れている。

戦後の農地改革、その後の転売等により、半田製作所工場建設予定地だった区画が農地になり、やがて宅地造成・分譲されたのは1989年頃。デベロッパーは調査中。

その分譲地の中央に設けられたロータリーは3本の道路が接続しているが、住宅団地に設けられるものとしては著しく大きい(中央島の直径30m - 一般には12m~20m程度)ものとなった。空中写真で見た印象でターニングパッドの片割れかと思い込んでいたが、全く関係ないということが訪問後の地図調査で判明した。

カテゴリーロータリー
路線市道
所在地愛知県半田市相賀町
実走行日2016-03-20
全景写真
北側(団地入口)から眺める。
団地への出入口にあたるので、接続路のうちこの道路だけが2車線だ。
南側から眺める。他の新興住宅地にあるロータリーに比べてとても大きいことがよくわかる。
西側から眺める。
団地内の周辺道路にはこのようにロードコーンが乱立している。よほど路上駐車が多いのだろうが、景観上いかがなものか。