ループ橋其他の円形交差点

佐白山観光道路

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2009年8月に親友から得た情報。ようやく現地を訪問することができた。

場所は、笠間城址であり、近くにはつつじ園や坂本九氏の幼少時の疎開先等がある、笠間県立自然公園。
この公園内を通っている佐白山観光道路(笠間市道0235号)が、あろうことか平面でループしているのである。

平面でループ?
なんじゃそりゃ?
最初に聞いたときには、意味不明だった。

現場を訪れてようやく納得。
正確には、のの字ではなくて入口・出口とも1つだけの円形交差点と言うべきかも知れない。

ヘアピンカーブにしたかったのだろうが、あまりに急カーブになってしまい車両が通行できなくなる。
工費抑制のため立体交差にできず、已む無く平面交差させたと考えるのが妥当だろうか。
ループ部は単なる土工ではなくコンクリート桁である。しかしその強度はあまり高くなさそうだ。道幅はおよそ2m、ループ部の内径は2.5m程度なので、ヴェルファイアは通れない(通れたとしても、何度切り返さなければならないだろうか?)と見てよさそうだ。加えて、この鬱蒼とした林で、路面はかなり苔むしている。そんな事情があってか、かなり前から一般車両通行止めとされているようだ。

帰宅後、ネットで調べてみたがほとんど情報がない。
「佐白山観光道路」の情報さえもない。

せっかくなので、脇にあった「佐白山観光道路完成之碑」の全文をここに記す。

 日本三大稲荷で知られる笠間市であるが 市の中央に位し 天を摩す巨木の生い茂る 幽邃にして眺望の良い佐白山を開発し 以つて当市の観光資源にしようとの試みは 市民の永い間の願望であつた
 市議会に於いては 昭和三十八・三十九両年度を以つて 観光道路建設の議決が為され 茲に漸くにして一応の完成を見たことは寔に喜ばしい限りである
 茨城県に於いても鹿島砂丘の一大開発を図り また筑波山麓には学園研究都市の誕生を見ようとしている秋でもあり 私共のこのささやかな企てが他日当市発展の為めの布石の一つとなることを信じ この事業が未だ不完全ながら 今後このような目的に向つて 代々にわたり多くの後継者の手によつて完遂されることを念願して已まない
 茲に観光道路完成の記念すべき佳日に当つて この事業に対し多大の御協力と御援助とを与えられた方々に対し 謹んで深甚の謝意を捧げる次第である
昭和三十九年九月二十一日
笠間市長 長谷川 好三

路線佐白山観光道路(笠間市道0235号)
所在地茨城県笠間市笠間
回転度210度
完成時期1964(昭和39)年09月
実走行日2012年11月18日

下側からアプローチすると、手前に直線の橋が架かっている。ガードレールのスタンションは角柱だ。

ループの再奥部から中央を見る。
植栽があったようだが、この鬱蒼とした林の中ではうまく育たなかったようだ。

ループ部の路肩はコンクリート桁で補強されている。桟道橋と言うべきか。ガードレールのスタンションが円柱であり、先の直線の橋と異なるので、後年に拡幅されたのかも知れない。

くまなく探したが、橋歴板を見つけられなかった。

ループの上側から眺める。どちらが優先道路なのだろうか?
もっとも、前後の道路を含めて対向車と離合するのは難しそう。

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