JR東海道線大船駅の北側に架かる橋の両端が「のの字」を描いていることに気づいたのはずいぶん前のことである。元々は踏切だったが駅の至近に位置するため遮断時間が長く、橋を架けて踏切を除却したそうだ。根岸線が大船まで延伸(1973年4月)して京浜東北線直通運転を控えていた事情もある。そういう経緯なので土地に余裕ないばかりか、土地買収の時間をかけないという社会的要請が強い時代背景もあってループさせることになったのだろう。
現地を訪れてみたところ、やたらと交通量が多い。
跨線区間の幅員は1車線分しかないので、一定時間間隔で片方向通行となるよう信号制御しているようだ。そりゃそうでもしないと1車線ののの字をバックで下がるなんて普通のドライバーには無理な話である。
曲線部の径は道路中央で直径16mという驚きの小ささ、急勾配で鉄道架線をクリアする高さの橋につながっている。凍結したらとても通行できるような構造ではないのだが、場所が場所だけに冬場でも凍結の心配はほとんどないのだろう。道路構造令を無視しているんじゃないか?と思って計算してみたところ、半径・縦断勾配ともにギリギリでクリアしている模様。
橋の東詰は綺麗なのの字を描いているが、西詰は途中に道路の分岐があり、残念ながらのの字とは言えない。
| 路線 | 市道笠間237号線 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県横浜市栄区笠間1丁目 |
| 回転度 | 315度 |
| 完成時期 | 1972(昭和47)年 |
| 実走行日 | 2005年12月04日 |
笠間橋の全景。歩行者は写真右側の階段を通行する。
曲線部の径はとても小さく、急勾配を駆け上がってゆく。
道幅はとても狭いので、信号制御による交互通行になっている。
跨線橋西詰は微妙に「のの字」でない。手前右側に分岐路がある。

