江ノ島の代表的海岸である片瀬東浜近くにある東レの社宅敷地内にループ橋がある。
周辺とは比較にならない住宅密度の、ゆとりある社宅である。
過去の空中写真を比較すると、1961(昭和36)年8月の時点では何もないところ、1963(昭和38)年6月には既に社宅が立ち並び住戸前に車が停まっている。工事用仮設道路敷設→土地造成→正式道路敷設→住宅建築の段階を踏むこと、社宅は低層とは言え鉄筋コンクリート造であることを考慮すると、ループ橋は1962(昭和37)年に完成していたと見てよいだろう。国内屈指の歴史あるのの字だ。
1962(昭和37)年9月、当時の東洋レーヨンは鎌倉に基礎研究所を開所したが、それと何か関係があるかも知れぬ。
初回訪問時は社宅一斉の大掃除だったらしく、会社ではそこそこ偉いであろうオジサンたちがせっせと草刈りしており、とてもループの中へ足を踏み入れる雰囲気ではなかった。
社宅はいずれ建て直しの時期が来るだろうが、果たしてのの字の運命は如何に?
| 路線 | 私道 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県鎌倉市津西2丁目 |
| 回転度 | 280度 |
| 完成時期 | 1962(昭和37)年? |
| 実走行日 | 2003年07月05日 |
(2003年07月05日撮影)
大掃除?草刈り?真っ只中だったので、遠くから眺めるだけにしておきました。
(2012年04月07日撮影)
橋梁名称は不明、橋名板・橋歴板とも設置されていない。
のの字の最奥部から。昔はこんなガードレールだったのか。
のの字横の公園。なんとも贅沢な土地の使い方だ。
錆びた警笛鳴らせ標識がいい味である。どうせなら、社宅開設当初の警笛鳴らせ標識が残っていてほしかった(当時設置されていたか知らないが)。
東レ腰越社宅ループ橋 ビフォー・アフター
中央のスライダーを左右に動かして比較してみよう。


左:1961(昭和36)年08月26日 国土地理院撮影 何もない。
右:1963(昭和38)年06月23日 国土地理院撮影 ループ橋は完成し、社宅住戸前に車が停まっている。

