JR根岸線港南台駅の東、市道を挟んで北側に公団賃貸住宅である「港南台かもめ団地」、南側に公団分譲住宅である「港南台めじろ団地」がある。この、海鳥の名を冠した賃貸住宅エリアと山鳥の名を冠した分譲住宅エリアを結ぶ歩道橋の南端がループしている。
港南台めじろ団地は1974(昭和49)年9月分譲開始、港南台かもめ団地は1976(昭和51)年3月に完成した。住宅部分の工事を急ぎ、一段落した後に利便性・安全性向上のための歩道橋を架設整備したのだろう。
住宅公団による計画的な街づくりであり、歩道橋斜路がループを描くのも元々計画されていたであろうことに軽く驚いた。歩道橋架設場所の周辺に私有地が複雑に入り組み、まっすぐの階段や斜路の用地を確保しにくい事情を克服した結果がループという常識から外れているからだ。
カテゴリー | 螺旋階段歩道橋 |
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路線 | 市道港南台78号線 |
所在地 | 神奈川県横浜市港南区港南台6丁目 |
完成時期 | 1976(昭和51)年 |
実走行日 | 2018-03-11 |
全景写真 | |
拡大する 港南台第二歩道橋全景。一般的な歩道橋ブルーよりも濃色で塗装されていて目を引く。 拡大する 港南台第二歩道橋南端斜路に寄ってみる。 確かにループしている。 上から眺める。中央には、うっとうしいほどに大木のクスノキ。 拡大する これはこれでいいんだけど、街区設計で組み込まれた歩道橋にしては一体感に欠けるデザインではないだろうか。 住宅公団による架設であることを示す橋歴板。街づくりの最初から架設が予定されていたことを示している。 橋歴板に比べて、橋名板のしょぼいこと。このような場所に裏彫りアクリル銘板が使われるのは、まさに昭和後半の証か。 |