名神道・京都東ICから接続しているR161西大津バイパスを走ってすぐ(ほんの100m)のところを側道へ分岐する。少し古めの新興住宅地を抜け、おそらく下を琵琶湖疏水が通っているであろう場所を通ってR161西大津バイパスを何度か右に左にくぐり、何やら謂れのありそうな藤尾神社の横を抜けるとこの場所に着く。事実上の袋小路なので人通りはほぼない。
R161西大津バイパスをくぐってのの字に沿って走ると、ゲートが現れる。建設省と運輸省が統合されて何年も経つのに、いまだに「建設省滋賀国道工事事務所」が示す車両通行禁止の看板が立っている。その横にはでかでかと立入禁止の文字もあるが、ゲートの横には人が通れるだけのすき間がある。この先、どこまで行けるのかよくわからないが、Googleの衛星地図では行き止まりに何かの建物があるようだ。R161西大津バイパス長等トンネルの換気塔だろうか。
のの字を構成するトンネルは一般的なボックスカルバート。「函-54号」の札が貼られていたが、これがこのトンネルの番号(西大津バイパス54号函渠)だろうか。のの字途中で分岐する道はR161の側道となる。国土地理院の国土変遷アーカイブ空中写真を見比べ、西大津バイパス建設の進捗を追跡すると、藤尾ループが作られたのは1980(昭和55)年頃と考えられる。
| 路線 | 管理用道路? |
|---|---|
| 所在地 | 滋賀県大津市藤尾奥町 |
| 回転度 | 270度 |
| 完成時期 | 1980(昭和55)年頃 |
| 実走行日 | 2006年05月04日 |
トンネルからのの字を見る。ゆるやかにカーブを描きながら右へ曲がっているのが見える。
のの字を抜けるとゲートがある。立入禁止とのことだが、その左には人が通れるすき間がある。
藤尾ループ全景。これまでに何人の一般人がここを通行したのだろう?

