甲浦駅DMV用坂路

国鉄牟岐線として計画されていたが国鉄再建法により工事中断となり、その後第三セクターにより建設・開業となった阿佐海岸鉄道阿佐東線。2016年2月には徳島県がDMV導入方針を発表し、2018年には甲浦駅西側で鉄道線(高架)から一般道へ降りるための坂路工事が始まった。その坂路は、徳島県が発表した資料ではのの字を描くように見える。

これは是非ともこの目で見なければと思って訪れてみたが、残念ながらまだ工事途中であったものの、坂路自体はほぼ完成しており、当サイトが定義する「のの字」ではなさそうである(一般車両は通行できないという意味でも定義から外れる)ことが判明した。甲浦駅の高架プラットホームは用途廃止となり、駅舎に隣接する位置に新設される乗降所の向きが「のの字」を描かないことを示しているのだ。

のの字ではないものの、日本で唯一のDMV専用道路であり、完成したら再訪してじっくり眺めたいところ。

路線阿佐海岸鉄道阿佐東線
所在地高知県安芸郡東洋町大字河内
回転度ループしない?
完成時期2020年9月現在工事中
実走行日2020-09-18
全景写真
甲浦駅DMV用坂路を現プラットフォーム上から眺める拡大する
甲浦駅DMV用坂路を現プラットフォーム上から眺める。ループ橋のように見える。
甲浦駅DMV用坂路を地上から眺める拡大する
甲浦駅DMV用坂路を地上から眺める。うむ、ますますループ橋だ。写真の左側、足場が組まれている建物が甲浦駅舎。
別の角度から甲浦駅DMV用坂路を眺める。
まだ現役の甲浦駅プラットフォーム。この駅にこの列車が停まっている姿は間もなく見られなくなる可能性が高い。
徳島県が開催した第5回「阿佐東線DMV導入協議会」資料より引用。新設乗降所の向きを考慮すると「のの字」ではないと見られる。ただ、DMVに用いられる車両はマイクロバス(トヨタ・コースター)の改造であり、乗客乗降ドアは車体の左側にしかないはず。下り便(甲浦駅から一般道を走行する方向)はどちらを向いて停車するのだろうか。