黄金跨線橋下交差点

1966(昭和41)年、それまで市道名古屋環状線は国鉄・近鉄と平面交差していたが、開かずの踏切を解消するために市道が高架化(架橋)された。
この市道名古屋環状線(国鉄の北側が黄金通、南側が五月通とも呼ばれていた)は、踏切のすぐ北側で畑江通と、すぐ南側で運河通(岩井通:現在は運河通と岩井通を合わせて大須通と呼んでいる)と分岐しており、これら4道路(しかも、上下線合わせて4~6車線もある)の交通をさばくために、跨線橋の上も三叉路にするという特殊な構造となった。とりわけ、この三叉路部は1本の円筒形橋脚で支える片持ち梁形式が採用され、橋下の通行車両の視界が確保されることとなった。

現場には「ロータリーあり(201の2)」の警戒標識が設けられているが、いずれの接続路も信号で制御されている。取材したのは土曜の夕方で交通量がかなり多い時間帯のはずだが、決してラウンドアバウト化が難しいとは感じなかった。

日没時間切れのため跨線橋南側のロータリーのみ写真撮影したが、北側もほぼ同様の構造である。ただし、近年は本当に珍しくなった「ゼブラ付き角型灯器」があるのは南側だけだ。

カテゴリーロータリー
路線県道115号津島七宝名古屋線(市道[主要地方道]名古屋環状線重複)
/市道愛知名駅南線/市道三池町第2号線
所在地愛知県名古屋市中川区五月通
実走行日2016-03-20
全景写真
五月通から跨線橋南側ロータリーを眺める。「ロータリーあり(201の2)」の警戒標識に付けられた補助標識が「注意」だけなのが泣ける。
交差点の西側へ延びる狭い市道三池町第2号線からロータリーを眺める。この構造物は、なかなかの圧巻ですよ。
黄金跨線橋下交差点南西角から大須通方面を眺める拡大する
黄金跨線橋下交差点南西角から大須通方面を眺める。
桁だけを眺めていると、撒積船の船倉みたいに見えてくる。
跨線橋北側ロータリーも同様の構造だが、「ゼブラ付き角型灯器」があるのは南側ロータリーだけだ。