鶴舞橋下交差点


近鉄登美ヶ丘住宅地のすぐそば、秋篠川上流のひとつの谷筋(氾濫原)を跨ぐように架けられた鶴舞橋の下にある交差点が、実質的にロータリー交差点形式で制御されている。

近鉄登美ヶ丘住宅地の造成工事用車両を通行させ、完成後は近鉄学園前駅へのアクセス路とするために1960(昭和35)年に鶴舞橋が架けられた。その時点では橋の下はまだ耕作地であり、交差点はなかった。

1984(昭和59)年に鶴舞橋南詰付近(奈良市西部図書館前)で側道を分岐させ、これが市道西部第309号線に認定されたが、その時点でも鶴舞橋下はまだ交差点ではなかった。1993(平成5)年頃に現在の鶴舞西町付近が住宅地として開発されたことに伴い、鶴舞西町と登美ヶ丘1丁目の間・秋篠川の支川に沿うように道路(市道西部第544号線)が作られたことで、鶴舞橋下を東から西へ通行可能とするために鶴舞橋の橋脚を挟んで北側を東向き一方通行、南側を西向き一方通行として、実質的なロータリー交差点形式になった。

警戒標識「ロータリーあり(201の2)」が設置されていないため「実質的なロータリー交差点」と強調したが、進入車優先が定着していて交差点の安全に不安感はほぼない。

この鶴舞橋は橋脚が異様な構造である。どないな工法で作ってん?と思わず関西弁を発して現場の写真を撮りたくなる。
・・・と思ったら、2021年5月27日に道路構造物ジャーナルNETで記事が公開されており、訪問時に現場で感じた違和感が解説されていた。
国土交通省 奈良市所管の鶴舞橋を直轄診断
路線市道西部第309号線
所在地奈良県奈良市鶴舞東町
完成時期1993(平成05)年
実走行日2021-02-12
全景写真
鶴舞橋下交差点を西側から眺める拡大する
鶴舞橋下交差点を西側から眺める。側道を走ってきた車(写真の右側から来る車)が優先と思えるような構造だが、現場の運用は左方車(進入車)優先が定着していた。
鶴舞橋下交差点を東側から眺める拡大する
東側から眺める。桁下制限高3.35mって、細かいのう。この写真だけ見ると、高さ制限門柱が東向きには設置されてなくていいの?と不安になるが、側道分岐地点(鶴舞橋南詰)に同じ門柱が設置されている。
南側(南行き車線)から眺める。
鶴舞橋下交差点を南側(北行き車線)から眺める拡大する
南側(北行き車線)から眺める。正面の階段を登ると近鉄登美ヶ丘住宅地入口だ。
それにしても、この橋脚は気持ち悪いぞ。なんでだ?
そうか、パイルベント橋脚のように見えるけどパイルは橋桁まで貫通していないからか。橋脚の中間に梁があって、梁の上と下で横断面の形状が違うことにも違和感があるぞ。補強工事で巻いたのかも知れんが。何よりも、梁の下側のパイルが微妙に傾いている。規則性があるようには見えないけど、そういう設計なのかしらん?
答えは道路構造物ジャーナルNETにあった。
鶴舞橋上部工。東側(写真左側)の歩道勾配のおかげで車道部の勾配を見誤る。まるでミステリー坂だ。
鶴舞橋の橋歴板を探したが見当たらない。これは増設された歩道部の橋歴板。