両大師橋下歩道橋

JR上野駅横のいわゆる「上野バイク街」のはずれ、入谷口通りから上野公園・東京芸大方面へ向かう交差点に架けられた「両大師橋下歩道橋」の一端がループしている。

JR上野駅北端付近を跨ぐ橋は両大師橋(りょうだいしばし)と名付けられており、初代(※)は1928(昭和3)年8月に架けられた。現在の両大師橋は1971(昭和46)年に架替完工した2代目で、両大師橋下歩道橋は両大師橋の架替えに合わせて1970(昭和45)年に新設された。当然「りょうだいしばししたほどうきょう」と読むと思いきや「りょうたいしばししたほどうきょう」である。

※ 初代の両大師橋は当初「車坂橋」と呼ばれていたとの情報があり、その裏付けを探したのだがよくわからず。「車坂」は東京文化会館前・JR上野駅公園口前付近にあった坂道であり、両大師橋北詰の坂は「屏風坂」であることから、「車坂橋」の情報は疑わしいと判断した。

両大師橋の由来となった開山堂(両大師橋北詰にあり、寛永寺を開山した慈眼大師天海大僧正と、天海僧正が尊崇していた慈惠大師良源大僧正が祀られている)の別名「両大師」は「りょうだいし」である。誤読が正式名称になってしまったのだろうか。

路線特例都道452号神田白山線
所在地東京都台東区上野7丁目
回転度540度
完成時期1970(昭和45)年3月
実走行日2021-02-07
全景写真
両大師橋下歩道橋を北東側から眺める拡大する
両大師橋下歩道橋を北東側から眺める。南側昇降階段のみループしている。
両大師橋下歩道橋を西側から眺める拡大する
西側から眺める。
両大師橋下歩道橋を南西側から眺める拡大する
南西側から眺める。
両大師橋下歩道橋ループ部俯瞰拡大する
両大師橋下歩道橋ループ部俯瞰。昇降階段の支軸頂部は水平型。
これは両大師橋。工事途中の仮橋のように見えるが、この状態で50年が経過した。
「りょうだいしばし」
「りょうたいしばししたほどうきょう」