鷺沼ロータリー


1953(昭和28)年、東急電鉄が現在の東急田園都市線梶が谷駅~中央林間駅とその沿線周辺の住宅開発方針を発表、新線・東急田園都市線の建設と合わせて、土地区画整理事業を東急電鉄が一括代行する方式により「多摩田園都市」の都市開発が行われた。当地は有馬第一土地区画整理事業により整備されることになり、1966(昭和41)年の換地処分とともに完了を迎えた。その時点でロータリー交差点が正式に供用開始された。

だが、なぜロータリー交差点を設けたのか、その経緯が不明だ。1960年代前後の住宅開発・都市開発においては、歩車分離を徹底することを意図して街区ごとにロータリー交差点を設けられるケースが多いのだが、この周辺に他のロータリー交差点は見当たらない。(長津田近くに1件存在するが、送電鉄塔を回避する目的で設けられており、また、東急電鉄の開発によるものではない)

カテゴリーロータリー
路線市道鷺沼13号線/市道鷺沼6号線/市道鷺沼15号線
所在地神奈川県川崎市宮前区鷺沼
完成時期1966(昭和41)年
実走行日2018-02-11
全景写真
南東側から眺める鷺沼ロータリー拡大する
鷺沼ロータリーを南東側から眺める。幅員6.5mの道路だが、駅前だけに交通量が多い。
南西側から眺める。南西側に向かって緩やかな傾斜が続く。ロータリーの回転方向はシェブロンで案内されるのみで、標識では示されていない。とは言え、ここを反時計回りで通行する強者はいないようだ。
上の写真の背後にある警戒標識「ロータリーあり(201の2)」。本標識といい、補助標識といい、最初の設置から交換されていないと見られるヤレた感じがいい。
道路の左側は日本精工鷺沼運動場。区画整理前は、ここが有馬川(宮前区と都筑区の境界付近を流れる、鶴見川水系矢上川の支流)の水源「鷺沼谷(さぎぬまやと)」の湿地帯だったそうだ。
北西側から眺める。なぜかこの道路には警戒標識が設置されていなかった。
北東側から眺める鷺沼ロータリー拡大する
北東側から眺める。水銀灯のような街路灯。まだLEDに交換されていない?
中央島に設置されたシェブロン。ロータリー交差点が設けられた当初から存在する中央島かどうかはわからないが、シェブロンを中央島上に設ける想定はなく、わざわざ路面に近い位置に設置するよう中央島が丁寧に掘り込まれている。
鷺沼ロータリー中央島全景。手入れが行き届いている。