香寺台団地(関西電力 城東溝口線15号鉄塔)ロータリー

姫路の北、旧香寺町(1954(昭和29)年3月に呂村と中村が合併)南部のニュータウンにロータリー交差点がある。

街のアクセント・シンボルになるように街区設計されたものではなく、以前からあった鉄塔を避けるために円形交差点を置いたと考えられる。160戸ほどの中規模住宅団地だが、通過交通がほとんどない交差点(しかも、実質は三叉路)であり、一時停止あるいは環状交差点化等の規制は必要ないと判断されていてもおかしくない。

団地内の東西方向の道路幅員は5~8mであるが、南北のこの道路のみ11.9mある。1970年代の設計としては極めてハイスペックだ。城東溝口線は33kV送電なので垂線下水平距離を意識する必要はないが、送電線下の道路幅員を十分に確保して安全をアピールしたかったのだろう。

路線市道香呂198号線/市道香呂203号線/市道香呂205号線
所在地兵庫県姫路市香寺町田野
完成時期1972(昭和47)年頃?
実走行日2022-05-05
全景写真
団地の北側を通る市道香呂148号線(通称:農免道路/山手線/香寺西線)から眺める。まさに「台」な土地だ。
香寺台団地(関西電力 城東溝口線15号鉄塔)ロータリーを北側から眺める拡大する
香寺台団地(関西電力 城東溝口線15号鉄塔)ロータリーを北側から眺める。警戒標識「ロータリーあり(201の2)」は設置されていないが、線形誘導標で右回りを案内している。円形交差点全体が傾斜地に設けられているわけではないのでまだ良心的だが、環道キワから勾配が始まっているので見通しがあまりよくない。
東側から眺める。通過交通がほとんどないが故に、青空駐車されがち。
南側から眺める。送電線直下という事情により、通行交通がない割には幅員が極めて広い。「環道はごみ集積所」は東西を問わず高度成長期ニュータウンのロータリー交差点にありがちなパターン。
城東溝口線はJR山陽線姫路東駅~御着駅間近くの城東変電所とJR播但線溝口駅東の溝口変電所を連絡する。円形交差点には関係ないが、この番号札に記された2つの日付の意味がわからぬ。
城東溝口線の電圧は33kVのようだ。