朝来四季彩の丘交差点

道の駅農匠の郷やくの前ロータリー(ラウンドアバウト)から府県境を挟んで西1.7kmの交差点がラウンドアバウトに改修された。

どうせなら、その中間地点にある府県道63号山東大江線と福知山市道中央線の交差点もラウンドアバウトにすればいいと思うものの、その交差点は府県境上にあって管理が半端なく複雑になるので現実的でないだろう。実現すればネタとしては最高だ。環道を回ったらナビが「京都府に入りました」「兵庫県に入りました」を繰り返すのだから。

冗談はさておき、この交差点の北方にある白井大町藤公園は以前から賑わいがあったが、交差点西方の夜久野高原花畑 ※1 を朝来市の新たな観光資源にする取り組みがあり、交通が錯綜するおそれがあることから交差点改良につながったものと見られる。
※1 朝来市域を含むこの付近一帯が夜久野高原であるが、旧・夜久野町である福知山市との違いを明確にしたい意図か、2022年4月から「朝来四季彩の丘」に名称変更された。

交差点名は公式にはネーミングされていないようなので筆者が勝手に名付けた。本当は交差点路傍にある「夜久野高原八十八カ所石仏めぐり 第11番石仏交差点」がぴったりなのだが、長過ぎるうえに「夜久野高原花畑」が「朝来四季彩の丘」へ名称変更されたことを踏まえると、夜久野高原を冠する呼称は避けるべきと考えた。

路線兵庫県道273号金浦和田山線/朝来市道山東白井線
所在地兵庫県朝来市和田山町白井/久田和
完成時期2019(平成31)年3月8日運用開始
実走行日2022-05-04
全景写真
朝来四季彩の丘交差点を東側から眺める拡大する
朝来四季彩の丘交差点を東側から眺める。県道は直進なのだが、青看板で警告しているとおりに狭い。それ故に直進方向の道路が県道であることを示していないのだろう。
東側から中央島に接近する。規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」の上の空間は、別の標識を取り付けるつもりだろうか?
朝来四季彩の丘交差点を南側から眺める拡大する
南側から眺める。警戒標識「ロータリーあり(201の2)」も規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」も取り付け向きを間違えてますぜ。
西側から眺める。この写真から背後はさらに狭い道、観光客にとっては険道と言って差し支えない。
北側から眺める。エプロン端部のすりつけ角が浅く、バイクに優しい交差点だと感じる。設計者が狙ったものか知らないけれど。
規制標識に貼られた情報では、設置時期は平成30年度ということしかわからない。
これが夜久野高原八十八カ所石仏めぐり 第11番石仏である。道路拡幅に伴って移転した結果、石仏が並ぶことになったのだろう。
朝来市が案内する、朝来四季彩の丘へのアクセス方法。白井大町藤公園を往来する車との交錯が避けられず、混み合う期間は春秋の2週間程度とは言え、ここをラウンドアバウトにしたのは正解だろう。