学研奈良登美ヶ丘住宅地内のラウンドアバウト

奈良というより精華町の近くと言うほうが地理的にはイメージしやすい登美ヶ丘の中でもとびきり新しい住宅地内の丁字路にラウンドアバウトが設けられた。宅地デベロッパーは近鉄不動産。

最近の大型分譲住宅地は住民の世代が適当に散らばる(=30年後に老人の街にならない)よう長期間かけて少しづつ販売する傾向にあり、ここ近鉄学研奈良登美ヶ丘住宅地も2013年1月から順次販売されている。2010年代に販売されたエリアには円形交差点に見える転回所(※)が2箇所あるが、今般の分譲エリアに設けられたラウンドアバウトも先の転回所と同様に街のアクセントとして設けられた印象だ。もっとも、ラウンドアバウトにすることによるデメリットは少ないので、設置を否定するものではないが。

※ 建築基準法第42条第1項第5号の定めにより、35mごとに自動車転回広場を設けることで袋路状道路(いわゆる袋小路)を設置することができる。ここ近鉄学研奈良登美ヶ丘住宅地に袋小路はないので、転回所を設ける法的制約はない。
この住宅地の正式名称は「近鉄学研奈良登美ヶ丘住宅地」であるが、昭和30年代に開発され宅地内にロータリー交差点がある「近鉄登美ヶ丘住宅地」と酷似しているため、当サイトでは区別のためにこちらの住宅地名称から「近鉄」を省いて表記する。
路線市道
所在地奈良県奈良市中登美ヶ丘5丁目
完成時期2020(令和2)年9月23日運用開始
実走行日2021-02-12
全景写真
学研奈良登美ヶ丘住宅地内のラウンドアバウトを東側(入口側)から眺める拡大する
学研奈良登美ヶ丘住宅地内のラウンドアバウトを東側(入口側)から眺める。パイロンを立ててエプロンに乗り上げられないようにする意図はなんだろう?行儀が悪いクルマ対策で本来の機能を潰すとは本末転倒そのもの。管理者の見識を疑うぞ。
学研奈良登美ヶ丘住宅地内のラウンドアバウトを南側から眺める拡大する
南側から眺める。ショートカットして逆走するクルマがそこそこありそうな気がしてならない。
ところで、「クルマ バイク 自転車 まず左折して右まわり」の案内は正確かつ親切ですね。
学研奈良登美ヶ丘住宅地内のラウンドアバウトを北側から眺める拡大する
北側から眺める。横断歩道はこの接続路だけに設けられているため停止線が標示されている。
運用開始の半年以上前に設置されていたとは驚きだ。
2010年代に販売されたエリアに設けられている転回所。円形交差点に見えるが、車道の接続路は2枝なので交差点ではない。