熊本市・上熊本の近くにある柿原公園の入口にロータリー交差点が設けられている。
わずかな改修でラウンドアバウトとして運用可能な印象を持つが、未だにロータリー交差点のままだ。
柿原公園の前身は1937(昭和12)年5月に完成した旧陸軍花園小銃射撃場である。その後陸上自衛隊花園射撃場として利用※されていたが1975(昭和50)年に射撃場廃止、翌年策定の第二次都市公園等整備五箇年計画に基づいて、1979(昭和54)年4月に熊本市職業訓練センター等と合わせて柿原公園が整備開設された。入口交差点の正式供用開始は同時期とみられる。
訪問したのは大晦日の早朝とあって閑散としていたが、桜の季節はさぞかし人が集うであろう公園だ。
※ 熊日写真ライブラリーに1958年7月に撮影された自衛隊ピストル射撃訓練の写真が収められている。
路線 | 花園6丁目7丁目第1号線/花園7丁目第7号線 |
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所在地 | 熊本県熊本市西区花園7丁目 |
完成時期 | 1979(昭和54)年 |
実走行日 | 2022-12-31 |
全景写真 | |
市道路線名と写真撮影位置を示す。 拡大する ① 柿原公園入口交差点を南東側から眺める。柿原公園や周辺施設を利用する多くの人がこの向きで通行するだろう。 拡大する ② 南側から眺める。分離島こそないものの、かなり本格的なロータリー交差点だ。1979年という時節を考慮すればやむを得ないかも知れないが、歩行者・横断者の存在を考慮していないのは残念だ。 ③ 隣接する施設・つばき学園専用駐車場から柿原公園入口交差点を眺める。交差点をよく理解していることが前提なので規制標識・警戒標識は設置されていない。 拡大する ④ 東側から眺める。主要接続路のいずれにも警戒標識「ロータリーあり(201の2)」が設置されていて、進行方向も規制されている。熊本県公安委員会は何を考慮してここをラウンドアバウトに指定しないのだろうか? 拡大する ⑤ 柿原公園入口交差点を俯瞰する。春~初冬は緑に覆われて環道を俯瞰することはできない。 ⑥ 柿原公園、いい公園なので春先にゆっくり訪れてみたい。 |