大滝ダム タワーブリッジ/ミズノミハリダイ階段

1959(昭和34)年9月の伊勢湾台風で紀の川流域に大規模な被害が発生した。上流部に洪水調節機能がほとんどないことが一因でであったことから、翌年にはダム建設のための予備調査を開始、1965(昭和40)年に事業化された。

1988(昭和63)年にダム本体工事着手、2002(平成14)年ダム本体コンクリート打設完了を経て2013(平成25)年に大滝ダムが完成した。

その建設過程を紹介する施設として1996年に国交省 近畿地整が整備した大滝ダム 学べる建設ステーションに「大杉の塔(タワーブリッジ)」「ミズノミハリダイ」が作られた。その階段がループしている。

路線敷地内遊歩道
所在地奈良県吉野郡川上村大滝
回転度タワーブリッジ:990度(2¾回転)
ミズノミハリダイ階段:450度(1¼回転)
完成時期1996(平成08)年
実走行日2024-05-05
全景写真

タワーブリッジ

タワーブリッジは吉野杉をイメージした高さ25mのモニュメントと第1展望台を連絡する。モニュメントを螺旋階段で取り囲むように登ってゆくのだが、長らく閉鎖されているようだ。 タワーブリッジを下から眺める。避雷針が設置されているようだ。この地の自然の脅威を予感する。
かなり昔から閉鎖されている様子。
大滝ダム 学べる建設ステーションのタワーブリッジを見上げる拡大する
タワーブリッジを別角度から見上げる。階段の横桁を木に取り付けたり本物の杉皮を貼り付けるのはあり得ないから、擬木の内側に橋脚があるのでしょう。うーん、登ってみたかった。
大滝ダム 学べる建設ステーションのタワーブリッジを俯瞰拡大する
仕方がないのでドローンで俯瞰する。階段はなくて全区間斜路のようだ。

ミズノミハリダイ階段

ミズノミハリダイは建設ステーションの駐車場の下に設けられたダム下流側展望施設で、堤体全体を眺められる場所のはずだが、たまたまなのか長らくなのかわからないが閉鎖されていた。 フェンスから手を伸ばしてみたが、ループしている様子はいまひとつわからない。
こちらの階段は2本の橋脚で桁全体を支える。
ミズノミハリダイ階段を鳥瞰する拡大する
鳥瞰する。なるほど、長円形状なのか。

前回ここを通ったのは2010年3月。その時に立ち寄っていればこれら階段を昇降できたのだろうか?国道169号は頻繁に通行止めになって尾鷲や北山村へ抜けられなくなるため、観光客数が安定しない場所である。ダム見学関係の施設を最小限に絞り込むことはやむを得ないかも知れない。