国道16号を川越方面から岩槻方面へ東進する都度目に入りつつも、夜だったり友人と一緒だったりで、ずーーーーっと気になっていた場所。近場故に行く機会に恵まれないのである。いざ行ってみようと思い立って地図を眺めてみるも、道がなかなか複雑に入り組んでいて到達できるか甚だあやしい。のの字を目前にしながら時間切れ撤収ということになりはしないか、少し心配しながらの訪問となった。
岩槻から西進してみると、しっかりのの字の描かれた青看が出ていた。←これが誤りの元。
これは楽勝だと思ったものの、やはり、危惧していたことは当たっていた。側道に入る道を間違えたのか、すっかりダンジョンに突入、どうやってものの字に到達できぬ。20分ほど周辺をのたうち回って、ようやく現地到着。青看ののの字は目的地ではなく、大宮方面からの国道17号と合流する線が省略されていたのだ。ええぃっ、ややこしい絵を描くなっ。
で、目的ののの字、正式名称は「宮前側道2号橋」。事業主体が関東地方整備局ということは、これは国道なんだな。国道16号をまたいで、国道16号から国道17号へのランプウェイをくぐって、国道17号側道へ接続するために、このような構造になっているようだ。
国土地理院国土変遷アーカイブによれば、
- 1947年の時点で、既に畦道ができあがっている。
- 1961年、すぐそばの寺に墓地が造成されており、道はより太くなっている。
- 1967年には、新大宮バイパスの整地が始まっていて、墓地が少し削られているように見える。
- 1990年、新大宮バイパスは開通しているが、ループ橋はまだ架かっていない。
という状況だ。また、この宮前IC付近一体は宮前町というひとつの集落である。
これらから推測するに、新大宮バイパス(国道16号・国道17号)建設時に、周辺集落を結ぶ道路がなくなってしまう補償として、国道17号(上尾道路)へ接続する側道として整備されたのだろう。地下道にしなかったのは、周辺に河川が多いことを考慮したからなのだろうか?
いずれにしても、道路は新しくなっても地元のゆかりを物語る存在のように見える。事実、こんな複雑な道にもかかわらず通行量はかなり多い。自動車のみならず、自転車や歩行者も。
| 路線 | 国道17号 |
|---|---|
| 所在地 | 埼玉県さいたま市西区宮前町 |
| 回転度 | 285度 |
| 完成時期 | 1997(平成09)年06月 |
| 実走行日 | 2012年03月25日 |
おお、青看にのの字が描かれておるわ・・・と考えたのが運の尽き。このあとダンジョンに入り込んで抜けられなくなる事態発生。
宮前側道2号橋全景。
手前の赤い舗装路は、川越方面から大宮方面へ向かうためのランプウェイ。その手前の黒い舗装路は一時的なランプウェイだったのだろうか、現在は使われていない道である。
川越方面から大宮方面へ向かうためのランプウェイ下から眺める宮前側道2号橋。のっぺりしたコンクリート製の桁が威圧する。
橋名板は誰の揮毫だろう?
橋歴板で意外に古いことを知る。

