ループ橋

雷電廿六木橋(らいでんとどろきばし)

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西側(橋の標高が低いほう)の「廿六木大橋」と東側の「大滝大橋」2つの橋で構成されているが、全体ではなぜか「雷電廿六木橋」と呼ばれている。滝沢ダム建設に伴ってこの偉大なるループ橋が建設された。1998(平成10)年10月3日供用開始。

雁坂峠越えの点線国道区間を解消する雁坂トンネルが開通したのも1998年である。(この開通により通称「便所国道」は国道でなくなった)

多目的ダムとして1969(昭和44)年に建設計画が発表された滝沢ダムは1999(平成11)年3月にダム本体工事に着手した。

ダム工事に先立ち、水没する県道210号中津川三峰口停車場線の付け替え工事が1978(昭和53)年に開始、続いて滝沢ダム前後の国道敷設工事が1993(平成05)年に開始された。
1998(平成10)年10月3日まで、国道140号は落合橋三差路から南下して二瀬ダム横~栃本集落を経由して奥秩父へ向かっていた。落合橋三差路から西進する道路は県道210号中津川三峰口停車場線であった。国道140号の栃本ルート(秩父往還)は地形的に線形不良を改善できる見込みがなく、滝沢ダム建設を機に中津川沿いのルートで新道が建設されることになった。

ダム建設地の下流1kmには小双里(こぞうり)という集落があり、その標高440mから1kmでダム天端と同等の標高565mまで登らなければならない。単純計算で13%の急勾配となり、当然道路構造令を逸脱する。この問題を解決するためにループ橋が建設されることになった。短径170m・長径280mの長円形で交差部の桁下高は約50m。

国道の付け替え完了が確実になったタイミングでダム本体工事が始まり、2004(平成16)年09月にコンクリート打設完了、試験湛水を経て2008(平成20)年4月からダム運用が始まり、2011(平成23)年3月に事業を完了した。

路線国道140号
所在地埼玉県秩父郡大滝村
回転度280度
完成時期1998(平成10)年10月03日供用開始
実走行日2003年07月12日

2003年07月12日撮影
絶賛コンクリート打設中の堤体と雷電廿六木橋。

大きすぎて画角に入りません。

2013年06月09日撮影
前回取材した際はまだ建設中だった滝沢ダム。堤体の完工は2008年3月。

滝沢ダム天端道路から見る雷電廿六木橋。大きさを体感できる場所だ。

ダムから国道140号を秩父方面へ向かって走ると、ループ橋接近を知らせる看板が現れる。

やはりループの全景を撮影することは難しい。

ループの中間部、中津川右岸に駐車場が設けられている。現地の看板は「ループ橋駐車場」だが、正式名称は「廿六木望郷広場」だ。ここには、その名の通り、ダム建設及び国道付け替えにより集団移転した廿六木集落と、雷電廿六木橋の説明板が設置されている。

滝沢ダムに向かって駆け上がる。緩やかなカーブなので思わずアクセルを開きたくなる。

一般的な橋名板は橋の両端両側に取り付けられるが、ここは片方だけ。廿六木大橋は橋の下側、大滝大橋は橋の上側に取り付けられている。

2016年01月24日撮影
中津川右岸からの全景。雷電廿六木橋全体を川岸の高い位置から俯瞰できる場所はなさそうだ。ドライブレコーダーによる走行動画で茶を濁しておく。

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