豊平区役所近く、環状通と白石中の島通の交差点に架けられた横断歩道橋の昇降階段4基のうち2基がループしている。
環状通は元々は広路七号線という1944(昭和19)年に策定された都市計画道路で、昭和30年代に20mの緑地帯を含む幅員36mの道路が整備された後、1971(昭和46)年に札幌オリンピック関連事業により緑地帯を20mから6mに減じて片側3車線の道路になった。このときに美園横断歩道橋が架設された。4基とも螺旋階段にしなかったのはなぜだろうか。
オリンピックに合わせて整備された環状通であるが、その後に市長と市建設局が中心になって美園横断歩道橋の前後1kmをリンゴ並木にする計画が進められ、1974(昭和49)年11月に植樹された。現在も毎年9月には結実し、10月のりんごまつりで供されているそうだ。
訪問日には横断歩道橋の補修工事が行われていたが、螺旋階段側は撮影することができた。
路線 | 道道89号札幌環状線/市道白石中の島線 |
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所在地 | 北海道札幌市豊平区美園10条7丁目/11条6丁目 |
回転度 | 360度+360度 |
完成時期 | 1971(昭和46)年11月 |
実走行日 | 2024-09-07 |
全景写真 | |
拡大する 美園横断歩道橋全景。螺旋階段のほうが迂回しなくて済むという心理的効果がありそうだ。 南西側昇降階段。自転車と動線が交差しない工夫が素晴らしい。 北東側昇降階段。南東側昇降階段の補修工事のため一時的に左端車線を閉鎖している。 |