天地人橋(てんちじんきょう)

10年来の友人から教えてもらった、あぶくま洞駐車場と星の村天文台を結ぶ円形歩道橋。
1995年3月完工。矢田工業という郡山の会社が請け負ったようだ。

橋の袂には、この橋梁が耐候性鋼材を使用していることが誇らしげに解説されているが、なぜ円形にしたのか由来を見つけることはできなかった。当時の発注者である滝根町の町章を表現したような気がしないでもないが、真実は如何に?

九十九折の道路へ張り出すように橋桁が架けられており、橋から見下ろす景色や砕石場跡地に残る石灰岩の切羽が壮観である。
円形の外周桁高欄には黄道12星座のレリーフが飾られているが、残念なことになんのひねりもない星座の絵だけである。天文台の横なんだから、せめて主要恒星名でも記しておけばいいのにな。

外周桁が円形になっているだけでなく、中央部に位置する地上へのスロープはらせんを描く。

構造鋼箱桁橋
所在地福島県田村市滝根町神俣糠塚
実走行日2014-10-11
全景写真
天地人橋全景
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天地人橋全景。 旧滝根町の町章(「た」を図案化したもの)に似ているような似ていないような。
中央部に設けられているのの字を描くスロープ。 方向案内が掲示されているが、歩いているうちにわけがわからなくなってしまうので、掲示の意味が殆どないのは秘密である。 背後にそびえ立つ石灰岩の巨大切羽が圧巻

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こうしてみると橋の大きさを実感できるかも知れない。背後にそびえ立つ石灰岩の巨大切羽が圧巻である。
橋銘板。誰の揮毫だろう。 下の道路から眺める天地人橋

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下の道路から眺める天地人橋。 クルクル回っていて、なんだか楽しそうだ。