東和町交差点

飯田市渾身の交差点と言えるだろう。
公園の移設や河川の暗渠化と併せると総額4億円を超えるプロジェクトである。
2013年3月24日完成。これに先立ち、2月5日からラウンドアバウトとしての運用を開始したとのこと。
最大の特徴は、それまで信号機制御だった交差点をラウンドアバウトに切り替えたことにある。

飯田市では、1947年(昭和22年)大火以後、かなり計画的に防火帯道路が整備されている。飯田駅の北側を通る市道大門今宮線(東西両端で県道15号が接続)、飯田東中学校の西側を通る市道文化会館線等。しかしこの市道文化会館線、JRをくぐって市道飯田桜町駅線にぶつかって丁字路のままだった。その先には先行して開発された中央公園があったのだ。

この中央公園とその脇を通る市道東和町線の機能向上、公園内を流れる谷川の排水能力向上等を目指して複合再開発されたのである。(この行、市が公表している各種情報を組み合わせた受け売りでございます)

すぐ近くを通る市道2本があるが、市道2-10号谷川1号線は交差点手前で市道2-7号東和伝馬町線に接続、市道2-11号谷川2号線は交差点手前で県道15号飯島飯田線に接続し、ラウンドアバウトから分離され、結果5本の流入路を持つラウンドアバウトになっている。

ここも教科書どおりの、正しいラウンドアバウトが実現されている。ライブカメラの俯瞰映像は見ていて飽きない。夜でも明るい照明で、行儀が悪いクルマもしっかり見える。

カテゴリーラウンドアバウト
路線長野県道15号飯島飯田線・市道1-7号東和町線
・市道飯田560号線・市道2-7号東和伝馬町線
所在地長野県飯田市鈴加町1丁目・東和町1丁目
実走行日2014-09-14
全景写真
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南西方からラウンドアバウトを眺める。おそらく、最も見栄えする向きだ。 ラウンドアバウト手前の三叉路で右から接続する道が市道2-11号谷川2号線。西行一方通行である。
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東側から眺める。ラウンドアバウト手前の三叉路で左に分岐する道が東行一方通行の市道2-10号谷川1号線。
市道飯田560号線から市道1-7号東和町線へラウンドアバウト経由で左折しようとすると鋭角過ぎて一度のハンドル操作で曲がれないため、ショートカット路が設けられている。本当は、ラウンドアバウトの径を十分確保すべきところだろうが、さすがにそこまで土地は余ってなかったか。
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中央島には交差点名が示されている。また、歩行者や運転者は気付きようがないが、中央島内部に作られた十字型の通路は飯田市章を模ったものだそうだ。 エプロン部は塗り分けられているだけでなく、段差を設けて直線的な環道通行を抑える工夫が施されているが、効果は如何に?