吾妻町ラウンドアバウト

1947年(昭和22年)4月20日の大火により市街地の2/3が焼失し、その復興過程で防火帯として設けられた大宮通り。県道との交差点は(おそらく連合国軍総司令部による指導で)円形交差点にされ、永らく吾妻町ロータリーと呼ばれていたという。

2010年(平成22年)11月1日~12月12日に名古屋大学と市が連携してラウンドアバウト社会実験が行われ、2011年度にはラウンドアバウト化工事が行われた。

2011年度改良工事、そしてラウンドアバウト対応の道交法改正により、飯田市のラウンドアバウト2箇所はラウンドアバウトの見本に位置づけられるようになった。何もかもが教科書どおりの設定になっている。何と言っても、流入路横断歩道と環道の間に車1台分のスペースが設けられているところが素晴らしい。これがあるからこそ、運転者は環道流入時に環道走行車だけに注意を払えばよくなっている。

通行したのは日曜午後であったが、おそらくふだんからそんなに車両通行は多くないであろう印象の場所で、ラウンドアバウトに適した交差点と言えるだろう。飯田ケーブルテレビがお送りするラウンドアバウト生中継でその様子を見ることができる。

カテゴリーラウンドアバウト
路線県道15号飯島飯田線・市道1-1号線(並木通り)・市道2-8号線
所在地長野県飯田市吾妻町
実走行日2014-09-14
全景写真
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吾妻町ラウンドアバウト全景。乗合タクシーの停車場「ロータリー」がイイね!
中央島の植栽は低く、向こう側の見通しが確保されている。
以前は2車線のまま円形交差点に流入していたが、改良工事により1車線に絞ってから流入するようになった。ラウンドアバウトに慣れていない人が多いであろうことを考えれば、このほうが安全であることは間違いない。
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「止まれ」から「ゆずれ」へ。
慣れるまでは歩行者も注意が必要。
1947年(昭和22年)の大火を踏まえ防火帯として十分な幅員を確保された市道1-1号線。およそ800mにわたって桜並木になっている。