JR東海道本線安城駅の南側は1891(明治24)年6月の駅開業を機に集落を形成した。
古い畦道がその基線になったのだろうか、東海道本線の向きとも河川流下方向または等高線とも一致しない、なんとも不思議な道筋である。
集落形成から100年以上経過し、当時の街区割は現代の生活に合わなくなっていた。自動車交通が絶対の愛知県とは言え、人口密度が相応に高い地域なので鉄道駅周辺に居住するニーズはあり、かつての道筋は家屋建て替え等の障壁になっていたようだ。
そんな事情から平成年間に再開発が計画され、2008(平成20)年1月から2031(令和13)年3月までの予定で西三河都市計画事業安城南明治第一土地区画整理事業(長っ)が発足した。
ストリートビューで比較する土地区画整理前後
2013年9月。昭和の雰囲気が残る地方都市の商店街だ。
2025年5月。現代的な街並みになった。2013年と同じ方向を向いているとは思えない変わりようだ。
その施行区域のほぼ中心の交差点にラウンドアバウトが採用された。信号機を増やさない工夫だろう。訪問した日は供用開始から2ヶ月ほど経っていたが、自動車のみならず自転車も実に慣れた雰囲気で右回り通行していた。
交差点情報整理
| 路線 | 市道南明治区画24号線/市道南明治区画25号線 |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県安城市花ノ木町 [Google Maps] [地理院地図] [Mapion] |
| 完成時期 | 2025(令和07)年07月31日公安委員会指定/2025年08月01日正式供用開始? | 実走行日 | 2025年10月10日 |
現調レポート
安城駅方面を背景に南西方向を眺める。正面の6階建ての建物は安城学園高校。取材中も多くの高校生が下校していた。
北西方向を眺める。道路幅員はあまり広くない。大型車の通行はほとんど想定されていないと見ていいだろうか。
北東方向(安城駅方向)を眺める。全ての接続路に警戒標識「ロータリーあり(201の2)」が設置されている。
南東方向。計画された道路だけあって、全ての接続路に分離島がある。
エプロンは多角形タイプ。これ、環道を走っていて気持ち悪いのよね。
誘導・案内の標識が多すぎませんか?安城市で3件目のラウンドアバウトではあるけれど、他の2件(プログレスタウン安城和泉,安城北部工業団地(デンソー前))は特殊なエリアなので初めてラウンドアバウトを経験する市民も多いだろうから仕方ないのかも知れない。
規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」は公安委員会指定より4ヶ月も前に納品されていた。
- 参考資料
- 安城市史(1971年2月/安城市史編さん委員会)

