道道きたひろしま総合運動公園線の環状交差点

JR千歳線北広島駅の北西に北海道ボールパークFビレッジが開業することに伴って整備されたアクセス道路と既存市道の三叉路にラウンドアバウトが採用された。

当然、時間あたり通行車両台数を見積もってラウンドアバウトに適していると判断されたのだと思うが、ピーク時に制御できるのか甚だ疑問だ。いずれの接続路も1~3km程度は信号機がなく流入交通が数珠繋ぎになる可能性が高い。とりわけボールパークに向かう車両が多い時間帯は大曲方面(南側)からの車両が途切れず、西の里方面(北側)からの車両が環道に入れずに渋滞するおそれが高いのではないか。

中央島が土盛りされているのは珍しい。ラウンドアバウトに気付かず高速で中央島に乗り上げるような事故が発生しても、対向車に衝突することがないよう考慮したものだろうか。

エプロンはランブルストリップスを三重に施工しただけで色分けされていない。エプロン端にランブルストリップスを施工する例は大曲浜ラウンドアバウトが最初だったが、エプロン全部をランブルストリップスにするのはこれが最初の事例だろう。

規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」の取り付け向きはいずれも正しいが、警戒標識「ロータリーあり(201の2)」は3本とも90度ずれている。

路線道道1180号きたひろしま総合運動公園線/市道大曲椴山線
所在地北海道北広島市西の里
完成時期2023(令和5)年3月1日10時供用開始
実走行日2023-07-14
全景写真
道道きたひろしま総合運動公園線の環状交差点を北東方向から眺める拡大する
道道きたひろしま総合運動公園線の環状交差点を北東方向から眺める。ここから環道まで80m、安全に減速するのに十分な標識及び視認性と言えるだろう。
道道きたひろしま総合運動公園線の環状交差点を北東方向から眺める拡大する
北東方向から接近する。環道と接続する箇所の右側に小さなポールコーンが設置されている。逆走防止効果を狙ったものだろう。
道道きたひろしま総合運動公園線の環状交差点を南東方向から眺める拡大する
南東方向から眺める。ラウンドアバウトを予告する青看板。
道道きたひろしま総合運動公園線の環状交差点を南東方向から眺める拡大する
南東方向から眺める。見通しは極めてよい。北海道だもんね。
道道きたひろしま総合運動公園線の環状交差点を南西方向から眺める拡大する
南西方向から。警戒標識「ロータリーあり(201の2)」の取り付け向きが全て90度ずれているのは何か意図しているのだろうか。
道道きたひろしま総合運動公園線の環状交差点を南西方向から眺める拡大する
南西方向から中央島に接近する。横断歩道はなく、歩行者の存在はまったく考慮されていない。いるわけないよな。
道道きたひろしま総合運動公園線の環状交差点空撮拡大する
空撮。北東側の接続路だけ分離島が太いのはなぜだろう?
道道きたひろしま総合運動公園線の環状交差点空撮拡大する
ほぼ真上から空撮。供用開始から4ヶ月の時点で路面ペイントが消えかかっている。どんだけ通行量が多いのか。
エプロン部は路面を盛る形式ではなくランブルストリップスを3重に配置している。除雪による損傷が少ないことがメリットだ。それにしても中央島ブロックに接近しすぎる車両は多いんだな。エプロンを塗り分けないことによる悪い影響かも知れない。