ラウンドアバウト

佐野交差点

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浜田市の市街地から東南東7kmの佐野という小さな町を通過する県道交差点がラウンドアバウトに改修された。

佐野は広島-浜田間の国鉄線になるはずだった広浜鉄道の旧線と新線が交差する地としてその筋の人達に有名である。
旧線は昭和初期に着工されたものの日中戦争等の情勢により工事中止になった。佐野付近に完成していた路盤や橋梁下部工の遺構が残り、一部は「今福線のコンクリートアーチ橋群」として土木学会選奨土木遺産になっている。新線は旧線の線形改良を図るべく昭和後期に着工されたものの国鉄の財政上の問題により工事中止となった。

なんでこんなところにラウンドアバウト?というのが正直な印象であるが、この交差点から北側の県道5号の線形がよくなく拡幅も困難であることから、交差点から西側の市道美田谷雲城線を改良して県道にすることとなり、道路の優先関係が単純化し重大事故の抑止が可能なラウンドアバウトが採用された。

交差点情報整理

路線県道5号浜田八重可部線/県道301号佐野波子停車場線/市道美田谷雲城線
所在地島根県浜田市佐野町 [Google Maps]    [地理院地図]    [Mapion]
完成時期2020(令和02)年11月21日供用開始
実走行日2025年04月29日

現調レポート

西側から佐野交差点を遠望する。緩やかなカーブの先なので視認しにくく、警戒標識と青看板が役立っている。

西側から接近する。停止線等路面ペイントの摩耗具合でわかるとおり、交通量は多めだ。
正面に見える学校のような建物は2013年3月閉校の佐野小学校。現在は公民館として活用されている。

(この写真のみ2020年09月22日撮影)ラウンドアバウトになる前は信号制御の十字路だった。

北側から眺める。環道接続直前の「右折禁止」は大田朝山ICラウンドアバウトと同じ仕様に見える。島根県の標準になったのかも知れない。

西側から。写真が傾いているのではない。路盤が僅かに左に下がっている。

南側から。いずれの接続路にも警戒標識「ロータリーあり(201の2)」が設置されていた。

中央島に設置された視線誘導標はLED発光式。


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