県営名古屋空港(名古屋飛行場/航空自衛隊小牧基地)のすぐそば、名古屋高速11号小牧線と並行する国道41号の青山交差点に架かる横断歩道橋の西側昇降階段がループしている。
昔はループしていなかったが、名古屋高速の建設に伴う国道41号拡幅により十分な用地を確保できないため、ループ形式の歩道橋に架け替えられた。
あれこれ言葉で説明するよりも空中写真で歴史を追うほうが早い。国道41号拡幅の経緯はWikipediaの名古屋高速11号小牧線が詳しい。
青山歩道橋のビフォー・アフター
1972(昭和47)年 | 1974(昭和49)年 | 1992(平成04)年 | 2020(令和02)年
青山歩道橋架設前 | |
1974(昭和49)年01月03日 | 歩道橋架設後 |
1992(平成04)年04月15日 | 国道41号拡幅工事施工直前 |
2020(令和02)年09月05日 | 現在 |
1989(平成元)年には中部国際空港の建設場所が常滑沖になることが事実上決定していたが、国際空港移転後の名古屋空港の位置付けが明確になっていなかったためか、あるいは三菱重工(航空宇宙システム製作所)関係者が多い土地柄か、青山歩道橋には飛行機に纏わる装飾が施されている。
歩道橋情報整理
路線 | 国道41号 |
---|---|
所在地 | 愛知県西春日井郡豊山町大字青山字江川 |
回転度 | 270度 |
完成時期 | 1993(平成5)年3月 |
実走行日 | 2025-03-22 |
全景写真
拡大する
青山歩道橋全景。空港が近いというだけでなく、住民に関係者が多いのだろう。
拡大する
青山歩道橋ループ部。橋台上面が斜路を兼ねるのは珍しい構造だ。
威圧感ある橋台。
橋台の中を斜路が抜ける構造は国内唯一ではないだろうか。
歩道橋に地元児童の制作物を装飾展示するのは、その当時の流行や考え方を垣間見れて面白い。小学校の校章がワシだなんて珍しいぞ。もしかして航空自衛隊小牧基地に関係あるんじゃ?と思って調べてみたら、さすがにそんなことはなかった。