JR天王寺駅/近鉄大阪阿倍野橋駅前、1965(昭和40)年9月に架けられた阿倍野歩道橋が2013年4月に架け替えられた。
阿倍野再開発事業に伴う道路拡幅に際して、阿倍野歩道橋の階段や橋脚が支障となることや歩道橋桁下高さが現在の道路構造令に適していないこと、さらには歩道橋上に段差があること、そして完成から50年近く経過していることから架け替えられることになったのである。架け替えにあたってデザインコンペが行われた結果、abenoの「a」を模したデザインが採用されることになり、少し歪な円形歩道橋になった。
上部構造には複雑な構造の曲線トラス桁が採用された屋根付橋である。
ここはやはり歩道橋を俯瞰できる天王寺ミオの展望エレベーターから眺めたいところ。訪問時は時間の都合と人通りの多さに、その気力が湧かなかったが。
2013年度土木学会関西支部技術賞、2014年度グッドデザイン賞受賞。
なお、大阪市が実施する歩道橋ネーミングライツにより、2016年11月1日から2019年10月31日まで「鮨屋萬助・阿倍野歩道橋」と名付けられている。
カテゴリー | 円形歩道橋 |
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路線 | 府道28号大阪高石線/府道30号大阪和泉泉南線 |
構造 | 鋼床版トラス桁 |
所在地 | 大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1丁目 |
完成時期 | 2013年4月24日供用開始 |
実走行日 | 2017-01-06 |
全景写真 | |
西側から眺める阿倍野歩道橋 拡大する 阿倍野歩道橋上の西端から眺める全景。4月下旬と8月中旬はここからあびこ筋(東西の通り)の向こうに沈む夕陽を眺められる。反対側ではあびこ筋の向こう側に上る朝日を期待するのだが、JR阪和線の高架があるため、景観としてはちょっと残念なことになる。 拡大する 天王寺ミオ前から阿倍野歩道橋を見上げる。ところで「鮨屋萬助」ってどこにあんの? 橋名板は見つけたが、さて、橋歴板はどこだ? |