ループ橋

肘折希望大橋(ひじおりのぞみおおはし)

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2012年4月10日と5月13日に発生した土砂崩れにより、県道57号(主要地方道戸沢大蔵線)も路盤が約160m崩落したため、その復旧工事により2012年12月31日に仮設で開通した肘折希望大橋。

その仮設橋の開通式典の様子がYouTubeに掲載されている。

よりによって大晦日。
よりによって大雪。
なぜ、こんな日に開通させたのか。

それは、この地域の地形が大きく影響している。

「肘折カルデラ」と呼ばれる直径2kmのカルデラ(窪地)の東端に位置しており、カルデラの中心に位置する黄金温泉、最奥部の野湯である石抱温泉などとともに肘折温泉郷を形成している。温泉街の一角にある「小松渕」は、トロイデ型(鐘状)火山の噴火口が渕になったものである。肘折カルデラは、現在気象庁によって活火山に指定されており、肘折温泉郷全体が「肘折火山」のマグマ溜りの上に位置している。
Wikipedia – 肘折温泉

つまり、肘折温泉への往来は坂道の通行を伴う。

さらに、肘折温泉へつながる道は戸沢村方面(県道57号)と大蔵村中心部方面/寒河江方面(国道458号)しかない。このうち、戸沢村方面の県道は、途中の「深沢」を越える区間が0.8車線かつ急勾配で離合不能、加えて積雪量が4mに及ぶ地域であり雪崩のおそれがあるからか、冬季通行止めである。その狭隘路を通年通行できるようにするよりは、冬季限定でも国道458号に仮設道路をつなぐほうが安全という判断だったのだろう。

そして、工法の選定、設計業者の入札、施工業者の入札等を経て、なんとか年内に開通にこぎつけたのだから、そのスピード感は評価されるべきだ。

鋼製ラーメン桟道橋という、あまり聞いたことのない構造であるが、次の冬が来るまでに完工しなければならないので、仮設で供用しつつ、そのまま本橋に転用できる方式である構造が採用されたとのこと。ネットに上げられた仮設橋の橋脚が見事である。

そして雪解けにより県道・村道を用いた迂回路が通行可能になったので、2013年5月7日に本橋架設工事が始められた。工期は2013年11月末までの7ヶ月間。今回の訪問では、当然通行することはできなかったが、のの字建設の貴重な瞬間を見ることができた。(と言っても、これまでに6件ほどののの字建設を見てきたが)

2014年の雪解けの頃に行き、走行してみたい。(いや、本当は豪雪のときに行ってみたいんだけど、運転に自信がないですよ・・・)
そしてそのときは、石抱温泉にゆっくりつかりたい。


雪解けの頃に行くはずだったが、半年遅れで2014年10月11日に訪問できた。
寒河江からアプローチしたかったが国道458号の十部一峠が通行止めのため、北側から回りこむ。崩れては復旧工事の繰り返しの十部一峠、今回はいつになったら復旧するのだろうか。

仮設橋のような外見に違和感を覚えつつ、走行してみる。新設だからてっきり2車線あると信じていたが、1車線だった。最新鋭の橋の途中に退避所があるって、ちょっと意外だな。そんな昭和チックな橋梁だけど、橋銘板のバックライトは山形が世界に誇る有機EL照明だ。

路線県道57号戸沢大蔵線
所在地山形県最上郡大蔵村南山
回転度270度+360度
実走行日2013年10月13日

2013年10月13日撮影






山肌に貼り付いている様子がわかるだろうか。なお、写真の左端あたりが土砂崩れの箇所。旧道の路盤もろとも崩壊していることがうかがえる。

すごい足場の量だよな。トラック何台分だろう?

山形県が発表した完成予想図。回転度の表現が難しい。


2014年10月11日撮影
2枚上と同じ場所から撮影。足場を外しても対して変わらん(笑)



これで完成なのです。

白く塗れば富士急のフジヤマっぽく見えるか?

橋銘板のバックライトは山形が世界に誇る有機EL照明だ。

肘折盆地に日が暮れる。

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