天神歩道橋

名鉄犬山駅のすぐ南で犬山線・小牧線・広見線が分岐する。
犬山駅東口にはかつてユニチカ犬山工場があったが1975（昭和50）年5月に閉鎖され、跡地は愛知県住宅供給公社が取得して大半を住宅地として分譲した。
その南西隅で広見線を跨ぐ人道跨線橋の両端がループしている。

小牧線と広見線に挟まれた土地は元々農地であったが、1987（昭和62）年頃に住宅地になった。犬山駅至近でありながら駅を利用するためには大きく迂回しなければならない事態を解消しなければ、住民の不満が大きくなることが容易に想像できたのだろう。

犬山市の歩道橋点検結果記録では1930年架設になっていて我が脳内が騒然としたが、すぐに誤記であるとわかった。なんで1930年って記録されてしまったのだろう？

歩道橋情報整理

現調レポート

天神歩道橋全景。ループの回転方向が両端で同じなのは珍しい部類に入るが、このような回転方向にしなければうまく架けられない土地事情があった。

北側昇降階段。名鉄を眺めるのにちょうどよい場所だ。

南側昇降階段。複雑な形状・配置ながら昇降階段はほぼ同じ設計にしたようだ。ややこしかっただろうなあ。

「天神」はユニチカ犬山工場跡地一体の地名だ。

情報提供 : ykbzさん