今治市クリーンセンター横、鹿ノ子池と鹿ノ子池公園の間を通る市道を跨ぐ歩道橋の両端がループしている。
1996(平成8)年に鹿ノ子池公園を貫く形で市道が建設されることとなり、鹿ノ子池と公園間の往来の安全を確保するために横断歩道橋が架設された。敷地の広さは十分にあるうえに元々が公園なので買収する土地を最小限にする工夫の必要はなく、昇降階段を螺旋にする必然性はあまり感じられないが、どういう制約があったのだろうか。なお、鹿ノ子池公園自体は1981(昭和56)年3月に設置開園している。
製作した越智昇鉄工株式会社のウェブサイトに実績として記されている。(橋梁名称は鹿ノ子池公園歩道橋)
隣接する鹿ノ子池は、17世紀には既に存在しており、1771(明和8)年から1799(寛政11)年に拡張工事が行われ、1983(昭和58)年から1991(平成3)年に老朽化対策の改修工事が行われた。(池の畔に立つ沿革碑より)
路線 | 市道朝倉原山線 |
---|---|
所在地 | 愛媛県今治市新谷 |
回転度 | 360度+360度 |
完成時期 | 1997(平成9)年 |
実走行日 | 2020-09-20 |
全景写真 | |
拡大する 鹿ノ子歩道橋全景。植栽がよく茂り、両端の昇降階段がループしている様子はよく見えない。 拡大する 鹿ノ子歩道橋東側昇降階段。道路ではなく、公園内に接続している。 拡大する 鹿ノ子歩道橋西側昇降階段。この写真ではわかりにくいが360度ループしている。 「鹿ノ子池」の名称の由来はわからないが、やはり鹿が関係しているのだろうか、それとも単なる連想か、昇降階段の踊り場に子鹿が描かれている。 2015(平成27)年の歩道橋塗装により、橋名板は桁と同じ色になった模様。 橋歴板。製作した越智昇鉄工は地元の企業。 |