吉備高原都市産業区(中国電力新岡山幹線78号鉄塔ロータリー)

1975年、岡山県庁により建設基本構想が策定された吉備高原都市。
1999年3月には後期Aゾーン区域(産業区)の整備が完了したが、その中心部に円形交差点が配置されている。

・・・と書くと、まるで円形交差点が専用設計されているように見えるが、実は1980年3月から送電を開始した中国電力新岡山幹線(500kV)の送電鉄塔を取り囲むように設けられた交差点である。地図上では4本の道路が接続しているが、実際には北側接続路は封鎖されてしまっている。

初訪時は雨天の土曜、再訪時は平日の午前、いずれも約30分の取材中に1台も通過車両がなかった。そういうわけで、流入路側にも環道にも規制らしき規制は存在しないフリーダムでいられるのだろう。1車線ではあるが、環道外径65mの大きな円形交差点である。環道が時計回りであることは路面ペイントと中央島に建てられた線形誘導標で示されている。

カテゴリーロータリー
路線町道
所在地岡山県加賀郡吉備中央町湯山
完成時期1999(平成11)年3月
実走行日2014-11-01
全景写真
(2014年11月1日初訪)あろうことか雨中取材。周囲が真っ白なのはご容赦いただきたい。 東側から眺める吉備高原都市産業区・中国電力新岡山幹線78号鉄塔ロータリー。鉄塔は見えるだろうか。

(2020年9月24日再訪) 東側から眺める吉備高原都市産業区・中国電力新岡山幹線78号鉄塔ロータリー。ひとつ上の写真と同じ位置だ。
南側から眺める。環道が時計回りであることは路面ペイントと中央島に建てられた線形誘導標で示されているだけで規制はない様子。
西側から眺める。歩道はあるが横断歩道はない。人は歩いていないからどうでもいい(そんなわけはないと思うが)
北側の接続路跡。縁石ブロックの色が工事時期の違いを表している。
中央島には新岡山幹線78号鉄塔を示す鉄塔番号札。1978(昭和53)年6月なので、1980年3月送電開始と辻褄が合う。ところで「電発中電」とはなんだろう?J-POWER 電源開発株式会社と中国電力の共同事業だろうか?