サン・ノーブルビレッジ鷹の台

1960年代後半に開発された福島県西郷村の別荘地、サン・ノーブルビレッジ鷹の台。デベロッパーは那須周辺で別荘地事業を展開したサン・ノーブルホーム(2008年に自己破産申立)だ。

開発当初から円形交差点2件が設けられていた様子が、国土地理院撮影の空中写真で確認できる。ただ、事業としては大失敗だったようで、100戸ぐらいは建てられそうなエリアに4~5軒の家しかない。

栃木県道・福島県道68号那須西郷線を那須から白河方面へ向けて走り、県境を越えて1km弱で脇道に入ると、いきなり廃な建物が視界に現れる。おそらくこの団地の水道設備だと思うのだが、1つ目の円形交差点中央島に存在している。見方によっては国境警備隊詰所。以下、そのように呼ぶことにする。

半周してさらに奥へ進むと300mほどでもうひとつの円形交差点だ。こちらはなんと!ダートだ。日本に数ある円形交差点だが非舗装路はここだけかも。→その後の調査で意外に多いことが判明している。

誤進入しないようロープが張られているが、周囲の草木と一体化していてブービートラップ以外の何物でもない。あと15年ぐらいで廃道ロータリーに成長するか!?

路線村道?私道?
所在地福島県西白河郡西郷村小田倉稗返
完成時期1969(昭和44)年
実走行日2015-03-21
全景写真
県道から進入すると、国境警備兵に監視されているような気になる建物に迎えられる。
円形交差点を半周して、撃たれないか恐る恐る背後を確認しつつ
奥へ目を向ける。この別荘地のメインストリートであるが、あろうことか非舗装路。
奥の円形交差点。こちらなナチュラルな廃の香りが漂う。
この円形交差点が未成ではない証拠に、電柱と街灯がある。夜になれば街灯は点灯するのだろうか。
さらに奥へ道路が続いているが...
1969年6月9日国土地理院撮影の空中写真。おそらく造成直後だろう。国境警備隊詰所も存在しない。