才ノ神ループ(南中野沖浦線カルバート)

2005年9月の東北ツーリングで友人たちとマスツー中に発見した道。
10人ぐらいで走っているときだったので、のの字撮影を理由に立ち止まるわけにもいかず、いつか再訪のチャンスを狙っていた。

国道102号から黒石温泉方面へ分岐してすぐの場所にある、キレイな円弧を描く道である。のの字を抜けるとそこは板留温泉の町並みだ。周辺にはリンゴ畑が広がる。

くまなく探してみたが銘板は見当たらない。坑門が土留めを兼ねて大きく張り出しているだけで実際の土被りは3m乃至はそれ以上ありそうなので、トンネル扱いのボックスカルバートだと思う。

のの字のすぐ南側を西へ流れる浅瀬石川に架かる擬宝珠がこけしの黄色い橋が落合大橋であるが、こちらのループ部分が何と呼ばれているかは不明のままである。(※1 ※2)
散歩中のご近所の人に聞いたのだが、ご本人は標準語を話す意思がないらしく(※3)、まるで聞き取れなかったのだが、何度も聞き直しているうちに「このへんは才ノ神(さいのかみ)って場所だから、才ノ神橋だろう」らしきことを言っているようだった。

※1 帰宅後の調査により、1990年から整備が開始され、1995(平成7)年10月19日に落合大橋と同時に開通したらしいことが判明している。
※2 2018年度に行われた定期点検結果記録から、正式名称は「南中野沖浦線カルバート」と判明した。
※3 青森県在住の知人によれば「聞き直して聞き取れたのなら、本人は標準語を話しているつもりだ」と助言をくれた。そりゃそうだ、津軽弁は単語自体が違うもんな。
路線市道南中野沖浦線
所在地青森県黒石市大字南中野字才ノ神
回転度290度
供用時期1995(平成7)年10月供用開始
実走行日2006-07-15
全景写真
(2006年7月15日撮影) 才ノ神ループ(南中野沖浦線カルバート)全景拡大する
才ノ神ループ(南中野沖浦線カルバート)全景。背景の大きなダムは1971(昭和46)年着工・1988(昭和63)年完成の浅瀬石川ダム。このダム建設に伴い、国道102号が現在の経路に付け替えられた。

(2021年9月28日撮影) 才ノ神ループ(南中野沖浦線カルバート)空撮拡大する
才ノ神ループ(南中野沖浦線カルバート)空撮。交差点角のコンビニは オレンジハート→スマイルキッチン→ローソン と変遷してきた。2006年時点ではオレンジハートだった。
カルバートを東側から眺める。歩行者用階段が脇に設けられている。
才ノ神ループ(南中野沖浦線カルバート)途中のパノラマ拡大する
ループ途中でパノラマ撮影。ループ内部は今も変わらず頻繁に手入れされているようだ。
国道交差点脇にあるモニュメント。橋名板か記念碑かと思いきや、何の刻字もない。近隣の温湯温泉や板留温泉(これらを総称して黒石温泉郷)は津軽こけし発祥の地と謂われており、こけしをさらに抽象化したものか?割と謎。
才ノ神ループ(南中野沖浦線カルバート)と同時に供用開始された落合大橋。浅瀬石川と国道102号旧道(ダム建設に伴う付け替え前の道路)を跨ぐ。