螺旋階段歩道橋

新大吹橋取付歩道橋

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JR南吹田駅近くの神崎川に架かる府道の北側歩道昇降斜路がループしている。

大阪府が1987(昭和62)年に制定した「大阪府道路整備長期計画」(レインボー計画21)※の7放射3環状軸を構成する道路のひとつとして、都市計画道路十三高槻線を計画した。その一部が府道14号大阪高槻京都線である。

大阪府道路整備長期計画(レインボー計画21)は、その進捗や社会情勢の変化を踏まえて、2001(平成13)年に大阪府都市整備中期計画として再策定され、その後も定期的に計画が見直されている。

道路を新規敷設し神崎川に新規架橋するものであったが、元々の構想は戦災復興都市計画に存在したらしいことが過去の空中写真で推定できる。もっとも、歩道の昇降斜路をループさせることは架橋直前に決定したであろうことは想像に難くない。

歩道の位置付けや架橋対象として住吉橋に類似しており、ループの形状も似ている。

大阪府の横断歩道橋個別施設計画では 施設名:大吹橋取付歩道橋(北)(下り) 路線名:新大阪高槻京都線 となっているが、「大吹橋」は700m下流でJRに並行して架かる市道橋なので誤記の可能性が高いこと、「新大阪高槻京都線」は「(新)大阪高槻京都線」が正しい表記であることに留意する。

歩道橋情報整理

路線府道14号大阪高槻京都線
所在地大阪府吹田市南吹田2丁目 [Google Maps]    [地理院地図]    [Mapion]
回転度720度(2回転)
完成時期1996(平成08)年06月
実走行日2025年06月15日

現調レポート

新大吹橋取付歩道橋斜路全景。神崎川の高い堤防を越えるため2回転している。

新大吹橋取付歩道橋斜路を俯瞰する。1本の橋脚から梁が四方に伸びて斜路を支える。直径は住吉橋と同じ約15m。安全な通行・離合を考慮するとこの大きさになるのだろうか。

隣接する児童公園は「南吹田くるくる遊園」と名付けられている。歩道橋に由来するものだろう。
この公園には古い水道排気弁があって、水路追跡欲に駆られるヤバい場所である。

橋歴板はむちゃくちゃ撮影しにくい場所にあった。

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