若林東町歩道橋

県道12号豊田一色線と県道56号名古屋岡崎線が合流する若林東町新屋敷交差点に架けられた横断歩道橋の一つの昇降階段が螺旋階段である。

横断歩道橋が架かっている道路は、東半分が県道12号豊田一色線、西半分は県道名古屋岡崎線の旧道で現在は市道だ。

元々は南北の道路が県道56号で、東西方向の県道12号はなかった。
1970(昭和45)年頃、現在の若林東町新屋敷交差点と若林東町棚田交差点の間350mに現在の県道12号となる道路が片側2車線で新設された。デンソー安城製作所及びトヨタ車体吉原工場とトヨタ自動車高岡工場の間の物流改善を狙ったものだろう。

1975(昭和50)年4月に若園小学校から豊田市立若林東小学校が分離開校したことに伴い、県道56号を渡って通学する児童が多数いることから、安全を確保するべく開校に合わせて横断歩道橋が新設されたと見てよいだろう。

路線県道12号豊田一色線/市道吉原竹上1号線(市道旧名岡線)
所在地愛知県豊田市若林東町新屋敷
回転度495度
完成時期1975(昭和50)年3月
実走行日2022-05-03
全景写真
若林東町歩道橋を北側から眺める拡大する
若林東町歩道橋を北側から眺める。螺旋階段の中央支軸頂部は水平カット型。
若林東町歩道橋を西側から眺める拡大する
西側から眺める。螺旋階段のごく一部にだけ屋根が設けられているのはなぜだろう?
螺旋から直線に変わる箇所で、踊り場が設けられているため雨天時に水が溜まらないようにという工夫か?階段上部から流れてくるから意味ないんじゃないか?
橋歴板はこの橋がいつ作られたかわかる貴重な情報源。
真鍮プレートっぽく見えるように工夫されたアクリル橋名板。
若林東町新屋敷交差点の一隅には、なぜか錨が置かれている。ホールスアンカーに見えるが、トリッピングパームの特徴からJIS-A型ストックレスアンカーとわかる。20万トン級の船舶(ということは、VLCC(タンカー)だな)の錨とのことだが、どんな縁でここに置かれたのだろう?