淀高架橋下ロータリー

(初訪:2013年5月4日 初回記事公開:2013年6月2日)
主要地方道宇治淀線(府道15号)は、その終点付近で京阪本線と踏切で交差し、主要地方道京都守口線(府道13号・旧京阪国道)に接続していた。
京阪電鉄がその踏切近くに車両基地を新設することを計画、1975(昭和50)年8月に認可された。
府道15号は久御山と大山崎を連絡し、競馬開催日の淀駅付近の大混雑を回避できるため昔から交通量が多かったようだ。車両基地そばの踏切は自ずと遮断時間が長くなることから、車両基地新設計画において渋滞抑止対策を京都府と検討し、車道が京阪本線をオーバーパス、歩道はアンダーパスとする案が採用されたようだ。

斯くして、橋長228.0mの淀高架橋(自動車専用)は1977(昭和52)年10月に架設、ほどなく淀木津地下道(歩行者自転車専用)も完成した。これらの供用開始と踏切の除却は1977年秋と想像するが、具体的な時期は確認できていない。

その淀高架橋の下、橋脚を囲んでいるわけではなく中央島を設けた意図は不明ながら、接続路は全て一時停止で規制されたロータリー交差点になっている。


2017年4月15日再訪
除却された踏切名称を文献調査したものの空振りに終わったので、現場に何か痕跡は残っていないか、万が一の可能性に賭けて現地を再訪した。別の表現なら、通りがかったので立ち止まっただけとも言うが。
車両基地の建設が何期にも渡って行われた場所であり痕跡など微塵もなかった。

カテゴリーロータリー
路線府道15号宇治淀線/久御山町道
所在地京都府京都市伏見区淀木津町
実走行日2013-05-04
全景写真
(初訪:2013年5月4日) 淀高架橋下ロータリー全景拡大する
淀高架橋下ロータリー全景。中央島に街灯が立っているが、これが理由で中央島にしたわけではなさそう。
色褪せた一時停止(330)が歴史を物語っている(のか?)
中央島に掲げられた標識は一方通行(326)ではなく指定方向外進行禁止(311-F)である。

なお、この写真を撮影した地点は久御山町である。この付近は桂川・宇治川・木津川が合流して澱んでいた場所であるが故に、京都市伏見区・久御山町・八幡市が激しく入り組んでいる。
橋名板は「淀高架橋」であるが、橋歴板はなぜか「淀跨線橋」である。架設時点では仮称だったということか?

(再訪:2017年4月15日) 踏切跡を背にロータリーを見る拡大する
踏切跡を背にロータリーを見る。
淀木津地下道の南側入口。この地下道は府道15号宇治淀線である。