国縫と瀬棚(北檜山)を結ぶ国道230号沿い、旧国鉄瀬棚線・種川駅近くを流れる後志利別川水系の下ハカイマップ川にある堰堤に設けられた魚道がループしている。
この堰堤の用途は継続調査中。すぐ上流にある水路分岐の様子を元に用水取水の頭首工だと考えたが、砂防堰堤か治山ダムの可能性もある。もしかすると、単なる床固工か落差工かも知れない。というのも、下ハカイマップ川はこの地付近で大きく蛇行していたが昭和30年前後に流路形状が改修されており、その途中に存在する大きな岩による河床洗掘対策が考えられるからだ。現地取材後に文献調査を行ったものの、素人の調査では早々に行き詰った。
今金町の広報誌に記述された断片的な情報を想像で補間すれば、1990年代前半に魚道が改修され、1994年に付近一帯が親水公園として整備された模様。
それにしても、檜山管内を流れる川なのに「後志利別川」とはこれ如何に。
また、アイヌ由来の川なら「パンケハカイマップ川」とするのが道内河川としては一般的じゃないか?なんでパンケを訳した?
道南は色々と謎が多くて、興趣が尽きない。
| 構造 | らせん型魚道 |
|---|---|
| 水系 | 後志利別川水系下ハカイマップ川 |
| 所在地 | 北海道瀬棚郡今金町種川 |
| 回転度 | 540度(1.5回転) |
| 完成時期 | 調査中 |
| 訪問日 | 2017年07月09日 |
下流側から眺める下ハカイマップ川第一頭首工と魚道。向かって左側にあるコンクリートの構造物がループ部である。
下ハカイマップ川第一頭首工と魚道を右岸道路から眺める。自然石とコンクリート構造物を組み合わせているように見える。ここで取水するためか、水勢を減ずるためか。
堰堤部をクローズアップしてみる。流水部床版(コンクリート構造物)の底が抜けているんじゃないか?何のために?謎だ。
上流側から眺める下ハカイマップ川第一頭首工魚道。親水公園なので、万が一に備えて水路がグレーチングで覆われている。
下ハカイマップ川第一頭首工魚道のループ部を拡大。
後志利別川は、国土交通省が毎年公表している「水質がもっとも良好な河川」(全国の一級河川109水系を評価)に過去16回選ばれており、これは全国最多とのこと。その清流の源の一部がここにある。
魚道出口。あいにく魚影は見つけられなかった。

